新年度に入り、芸能人の独立や事務所移籍のニュースが相次いでいます。そんな中でも特に奇異なのは、女優の比嘉愛未(38)でしょう。18年間所属した『ライジングプロダクション』を退所し、今田美桜らが所属する『コンテンツ·スリー』に移籍した比嘉ですが、挨拶もなく旧事務所を飛び出したとの報道も…。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
仁義を欠いた事務所移籍!? 比嘉愛未の今後を占う
新年度を迎えた4月1日からのここ数日、芸能界では“卒業”“退所”“移籍”“独立”の文字が、いつになく多く見られたような気がします。
窪田正孝、亀梨和也、国仲涼子、松岡茉優、福田彩乃、アイナ·ジ·エンド、中川杏奈、尾上右近…その中でも私が気になったのは、比嘉愛未でした。
18年間も所属した『ライジングプロダクション』を退所し、今田美桜らが所属する『コンテンツ·スリー』に移籍した比嘉ですが、昨年末から周辺では、退所·移籍に向けての動向が注目されていました。
『SmartFLASH』は、この動向について“彼女を育て上げた平哲夫社長に正式な挨拶もなく事務所を飛び出した”と報道。また、1月末日の退所報告からわずか2ヶ月後の新所属事務所発表に“円満退社とはほど遠いドロ沼移籍”とも報じています。
記事では平社長が「比嘉には会いたくない」と言ったとか、そもそも比嘉から退所挨拶の連絡もなかったとか、真相はわからないままですが…。安室奈美恵さんやSPEEDを育て上げ、芸能界では敏腕プロデューサーとして誰もが知る平社長です。
その平社長に対して“仁義を欠いた”となれば、いくら比嘉サイドが弁護士同伴で退所·移籍を話し合ってきたとしても、これからの活動に不安が残ります。
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ライジングプロダクション平社長は“別格”の人物
平社長と聞いて私が真っ先に思い出すのは、今から20年くらい前になるでしょうか、港区南青山で開かれた、関係者による社会復帰を祝うパーティの光景です。
店の前には高級車が横付けされ、次から次へと有名芸能人や角界からの大御所が現れたのを、ため息をつきながら見ていたことを思い出します。
大物芸能プロデューサーの“威厳”を、まざまざと見せつけられた瞬間でした。
平社長は、業界内では“義理堅い”人物として知られています。
知人のベテラン現場マネージャーは、『ライジングプロ』に、ほんの短期間所属していただけにもかかわらず、退所する際にはポン!と、平社長から1千万円近いキャッシュが渡されたことを教えてくれました。
例えが不謹慎かもしれませんが、あの中居正広さんでさえ、入院するA子さんに渡そうとした見舞金は100万円だったそうですから、平社長はそんじょそこらの芸能プロ社長とは比較にならないほど“別格”というのが分かると思います。
そんな社長です。コロナ禍で営業力が縮小される中、18年もの間、手塩に掛けてプロデュースしてきた比嘉に、待遇面でも不満があったとはいえ、退所することになるほどの反旗を翻されたとなれば、本当にショックだったと思いますね…。
事実は確認できませんが、平社長が比嘉に会いたくないと言った――という報道も、理解できる気がします。
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義理堅い社長に反旗を翻した比嘉愛未と、今田美桜の関係って?
比嘉は今回、今田美桜と同じ事務所に移籍したわけですが、あらためて2人の接点を探してみると、今から5年前の2020年1月期に、テレビ朝日系の『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』で共演していたのですね。
『ケイジとケンジ~』といえば、第2話放送当日に、桐谷健太とW主演を務めていた東出昌大の3年に渡る不倫事実が発覚するという衝撃的な出来事に見舞われたドラマです。
おそらく撮影現場やロケ地には、東出をターゲットにしたパパラッチが張り付いて、出演者たちは困惑した日々を過ごしていたと思います。
そんな時間を共有した比嘉と今田には、特別な仲間意識…姉妹のような特別な感情が芽生えていたのかもしれません。
5年前から親密な関係が続き、お互いにプライベートでの相談相手になっていたのか、それとも比嘉側の退所への動きをキャッチした今田側が助け舟を出したのかは知る由もありません。
『週刊文春』には、2人の事務所の社長が「共通の知人の紹介を受け、以前から(比嘉から)相談を受けていた」ともありますが、移籍して「新しい世界に挑むような気持ち」という比嘉の、これからの仕事ぶりがにわかに注目されるところでしょう。
3,365人参加のオーディションを勝ち抜き、ヒロインの朝田のぶ役を射止めた際には嬉し涙を流したという今田の『あんぱん』も始まったばかりです。
今年の6月で39歳になる比嘉が、再び大輪の花を咲かせることができるのかに注目したいと思います。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by: 比嘉愛未 | 株式会社コンテンツ・スリー