かねてから囁かれている、中国当局による違法な臓器移植の横行疑惑。今のところ決定的な証拠はなく中国サイドも否定し続けていますが、実態は限りなく「黒」に近いようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、中国人の元医師による臓器摘出の生々しい証言を伝えるニュースを紹介。さらに台湾人が受けた信じがたい被害を取り上げた上で、中国で医者にかかるリスクの高さを指摘しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】あなたも狙われる!? 中国・臓器売買ビジネスの闇
ドナーの同意などなし。中国・臓器売買ビジネスの闇
● 細思極恐!「中國尋親網」突宣布関站 内行人憂:器官恐完成配對(深く考えると恐ろしい!「中国尋親網」が突然閉鎖を発表。業界関係者は懸念:臓器の移植が既に完了している可能性)
最近、中国で25年間運営を続けてきた最も有名な親族捜索サイトが、突然今年7月にサービスを終了すると発表しました。このニュースは多くの中国国民に驚きと懸念を引き起こしました。
中国では、毎年、多くの未成年や青少年の失踪・誘拐事件が頻発しています。長年の一人っ子政策や、男女比の歪みなどから、子どもを誘拐するケースが増えているとされています。また、こうした子どもたちや、ウイグル人など少数民族が捕らえられ、臓器移植のドナーに無理やりされているとも言われています。
冒頭のニュースは、中国で25年間運営され、最も有名な親探しウェブサイトが、突然今年7月にサイトを閉鎖すると発表し、多くの中国国民に驚きと懸念を引き起こしているというものです。
2000年に設立された「中国尋親網」は、中国国民が失踪した家族を探すための大規模なオンラインプラットフォームでした。家出、迷子、誘拐による離散、孤児、さらには中国と台湾間の家族捜索など、さまざまなケースで捜索情報を掲載し写真を公開することが可能となっていました。
関係者によると、中国には同様のウェブサイトが多数存在しますが、このサイトは同種のサイトの中で第1位にランクインしており、非常に高い知名度を誇っています。
しかし、最近、サイト運営側は突然の声明を発表し、25年間の運営を終了すると発表しました。サイトの最新声明では、株主総会での決議を簡潔に説明し、今年5月1日から新たな家族捜索情報の掲載を停止し、既存の情報は修正可能ですが、7月15日にサイトが正式に運営を停止し、サーバーを閉鎖すると表明したのです。
このニュースに多くの中国ネットユーザーは困惑し、大きな騒動となりました。
一部のネットユーザーは、他の国の家族捜索サイトに掲載される情報は主に高齢者が多いのに、「なぜ中国の家族捜索サイトは若者と子供が多いのか」と疑問を呈し、中国政府が国内各地にハイテクな「監視カメラ」と「顔認識システム」を普及させているにもかかわらず、なぜいまだに多くの行方不明者が存在するのか、この現象に「深く考えれば恐ろしい」と指摘しました。
この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ
中国の元医師が語った中国軍の臓器摘出手術の実態
また、一部のネットユーザーは、背後には「臓器売買」や「女性の人身売買」が関与している可能性を指摘しています。
中国では、ドナーの同意を得ていない「生体臓器の収奪」や、違法臓器移植が横行しているとされています。実際、2024年7月、台湾の立法委員(国会議員に相当)や民間団体が会見を開き、規制のための立法を各国に呼び掛けています。
● 「改造車内で若い兵士の腎臓と眼球摘出」 元中国医師が「臓器狩り」証言、台湾で会見
この会見では、中国の元医師でカナダ在住の鄭治氏が、中国軍の病院で自ら目撃した臓器摘出の実態について生々しく証言しています。記事を引用します。
臨床実習生として遼寧省の瀋陽軍区総医院(現北部戦区総医院)に勤務していた1994年、上司に「秘密軍事任務」への参加を命じられた。当時18歳に満たない兵士から臓器を摘出し、軍高官に移植する手術だったという。
手術は臓器摘出のために改造された車両の中で行われた。手足を縛られた若い兵士が軍の監獄から車内に運ばれ、麻酔を使わないまま左右の腎臓が摘出された。鄭氏は眼球を取り出すよう命じられたが、恐怖で何もできず、別の医師が行ったという。鄭氏は「兵士の目はまだ動いており、私をじっと見ていた」と言葉を詰まらせながら振り返った。
中国当局による「臓器狩り」では、拘束された法輪功の信者がターゲットになっているとよく言われています。
日本でも永田町の議員会館周辺で時々、法輪功信者と思われる人たちが、中国当局による臓器狩りの実態を訴え、抗議する様子が見られることがあります。
カナダの元閣僚や弁護士らが16年にまとめた報告書は、中国当局が年間6万~10万件の臓器移植を実施していると推計し、臓器の供給源がウイグル人やチベット人、法輪功信者らだと指摘しています。法輪功信者の臓器は、酒やたばこをやらないため、富裕層に人気だとも聞きます。
国連人権理事会の特別報告者は21年、中国当局が囚人から同意を得ずに臓器を摘出している懸念があるとして、独立機関による調査を受け入れるよう中国政府に求めましたが、中国側は否定し調査を拒否しました。
中国で入院した台湾人が、手術を受けたら、まったく病気と関係のない腎臓をひとつ取られた、ということもありました。
中国で医者にかかる、手術を受けるということは、非常にリスクのあることなのです。
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※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2025年5月21日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。
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