中国で市民襲撃事件が多発。渡航者へ注意喚起した日本の外務省に逆ギレ「日本は危険だ」と対抗

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中国で市民を襲撃する事件が多発している事態を受けて、日本の外務省が渡航に対して注意喚起をしました。このことに腹を立てた中国は、逆に「日本は危険だ」と対抗する注意喚起を出したようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、深センで起きた日本人10歳男児刺殺事件など、中国で起きている凶悪な事件を振り返りながら、日本を危険視する前に自国民を取り締まるべきだと強い口調で隣国の対応を非難しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】中国政府が在日・訪日中国人に「日本は危険」と勧告する皮肉

中国政府が在日・訪日中国人に「日本は危険」と勧告する皮肉

「中国は開放、包容、安全な国だ」 外務省報道官、日本政府の修学旅行注意喚起に反発

日本の外務省は4月22日までに、中国各地で市民襲撃事件が起きていることを受け、中国への修学旅行について、ホームページで「外務省海外安全ホームページを参照して、渡航是非を判断」するように呼びかけ、注意喚起しました。

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これに対して、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は同日の記者会見で「中国の安全リスクを悪意を持って誇張しており、政治的な操作という意図は明らかだ」と反発、「強い不満と断固とした反対」を表明し、日本側に抗議したことを明らかにしました。

そのうえで、「中国は開放、包容、安全な国だ」と主張しましたが、言論統制に加えて、人質外交や、スパイ疑惑で外国人を逮捕・拘束する国のどこが安全なのでしょうか。

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産経新聞の元台北支局長だった矢板明夫氏は、自身のフェイスブックで、日本外務省がこのような措置を取ったのは、昨年6月に江蘇省蘇州、9月に広東省深センで、連続して2件の日本人が中国暴徒に襲撃される事件が発生したからだと説明しました。

日本發旅遊安全提醒中國跳腳 矢板明夫:日本社會不滿中方顛倒黑白

そのうち蘇州の事件では中国人の女性1名が死亡し、深センでは10歳の日本男児が死亡しています。

この2件の事件の犯人は、いずれも死刑になっています。蘇州の事件については4月16日に、深センの事件については4月21日に、中国外務省から在中国日本大使館に死刑が執行されたことが伝えられました。

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矢板氏は、日本社会が最も理解できない点は、中国側が事件の詳細を日本側に伝えず、急いで司法手続きに入り、2人の容疑者を死刑執行した点だと指摘しています。この2人が犯行に及んだ動機について、中国側はこれまで一切説明していない一方で、「襲撃事件は単なる個別の事例であり、日本側は冷静に対応すべきだ」と繰り返し強調してきました。

矢板氏は、この2つの事件により、中国で学ぶ多くの日本人の子供が学校に行くのを恐れるようになり、中国で働く多くの日本人が家族を急いで帰国させたことを指摘、このような状況下で、日本外務省が国内の学校に対し「安全注意喚起」を発出したことは当然だとしています。

矢板氏は、日本人は中国のような事実を曲解し、理不尽な主張を繰り返す態度に非常に不満を抱いていると強調しました。

 

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