三池崇史監督の新作スリラー映画『バッド・ルーテナント:トウキョウ』で、久々にハリウッド作品に出演することになった小栗旬(42)。2021年3月のハリウッド進出作『ゴジラvsコング』では英会話に苦労し、SNSでファンから酷評されたこともありましたが、はたして今回は“勝算アリ”なのでしょうか?芸能記者歴30年超のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
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小栗旬のリベンジなるか?英語が苦手すぎてハリウッド進出に“失敗”した苦い過去
小栗旬が、2021年3月に全米公開された『ゴジラvsコング』以来となるハリウッド作品に出演します。
今年3月のアカデミー賞で、作品・監督・主演女優・脚本・編集賞の5部門を受賞した『ANORA アノーラ』の配給会社『ネオン』が製作する日米合作映画『バッド・ルーテナント:トウキョウ』(以下BLT)がそれで、監督は三池崇史、天願大介が脚本です。
約1年間の家族全員でのロサンゼルス生活を経ての『ゴジラ~』は、小栗のハリウッド・デビュー作品ということで、公開前から日本のマスコミは大盛り上がりを見せていたのですが、その僅かな出演シーンとセリフに、SNSでは酷評コメントが大爆発してしまいました。
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言葉ができないことで、本人も撮影現場でコミュニケーションが取れず、英語のセリフも全然ダメ、「これじゃ、ちょっと使えない…」と言われたりもした小栗ですが、今回の『BLT』の設定は“警視庁の汚職刑事(小栗)が、政治家の娘の失踪事件を捜査するため東京に派遣されたFBI捜査官とともに…”というものですから、ハリウッド製作とはいえ、今回は少し胸を撫で下ろしているかもしれませんね。
小栗のバディとなる“東京に派遣されたFBI捜査官”は、2015年公開の『シンデレラ』で主演を務め、2018年公開の『マンマ・ミーア! ヒア・ウィ-・ゴー』でメリル・ストリープの若い頃を演じ、2019年公開『イエスタデイ』にも出演したリリー・ジェームズが演じるようです。
プレスリリースには“YAKUZAの裏社会で暗躍する狂気的な殺し屋に命を狙われる”ともあり、日本では“バイオレンスの巨匠”とも呼ばれる三池監督が、日本の警視庁や、アメリカ人が大好きなYAKUZA、反社をどう描くのか…想像しただけでワクワクしてきます。
製作側は1989年9月に全米公開された、マイケル・ダグラス、高倉健、松田優作の『ブラックレイン』をベースに置いているようです。
私が個人的に連想したのは、2022年にHBO Maxが制作、WOWOWも共同制作に参加した『TOKYO VICE』の宮本仁(Jin Miyamoto)――伊藤英明が軽々と演じた“黒い交際が噂される警視庁生活安全課の刑事”ですが、『SHOGUN 将軍』の大成功の勢いそのままに、三池監督が現代の警視庁汚職刑事とFBI捜査官という題材をヒット作品に仕上げることができるのか、その動向が楽しみです。(次ページに続く)
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小栗旬は本当に大丈夫?「FBI捜査官」とのコミュニケーションは当然英会話に
語学で苦い経験をした小栗、4年前の帰国後には「毎朝ほぼほぼ1時間、オンラインでアメリカで世話になった英語の先生と会話をし、いまでは1時間ぐらい世間話ができるようになった」と話していましたが、今もその努力は続けているのでしょうか…。
渡辺謙や真田広之の苦難の歴史を改めて紹介するまでもありませんが、ハリウッドで仕事ができるようになるレベルの英語をマスターするのは困難を極めます。
頭が良いとか、TOEFL、TOEICが高得点というのは、もちろん立派な、大事な勉強ですが、ハリウッドでのミーティングや撮影現場には大して関係のない資格だと言えるでしょう。
少々の留学経験があり、ロスでコーディネーターの仕事をしてきた私に言わせていただけるなら、「現場で使える語学」はセンスと感性です。センスがなければ、ハリウッドで仕事ができるる語学力の習得は永遠に不可能でしょう。
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『BLT』の設定は「東京の刑事」ですから基本は日本語でしょうが、派遣されたFBI捜査官とのコミュニケーションは当然英会話になるでしょう。
あの悔しい思いから約4年を経て、本作で小栗の成長が見られる…聞けるわけです。
社長業のほうが色々と難題を解決すべく忙しいところでしょうが、アメリカと日本が共同製作する『BLT』での“役者・Shun Oguri”として、『ゴジラvsコング』の現場を見返すぐらいの成長を期待したいと思っています。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao