あなたは地底人の存在を信じますか?元CIA(中央情報局)の職員であるエドワード・スノーデンが地底文明に言及したことで「地底人説」がにわかに注目を集めています。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では、地底人や地底文明にまつわる都市伝説などをさまざまな視点から掘り下げています。
地底には文明が存在するというスノーデン暴露
エドワード・スノーデン氏の暴露に関連するとされる「地底人説」とその都市伝説、関連事件・体験談をめぐるテーマに少しだけハマっている。不思議過ぎて面白い。
もちろん、「そんなんあるわけないだろ」と思って入り込んでみたのだが、う……ん。ま、とにかく面白い都市伝説なので取り上げてみた。
地底人……その言葉を聞いて、漫画やB級映画を思い浮かべる者もいれば、真剣にその可能性を語る研究者や陰謀論者もいる。地球人の常識からすればとんだ見当違いも甚だしい。
普通ならスルーするが、スノーデンの裏CIA暴露の中にあった、という点だけに惹かれた。
さて、地球の内部には、我々がまだ知らない高度な知的生命体が存在しているという説は、古代神話から現代の都市伝説に至るまで、連綿と語り継がれてきた。
そして、近年この説が再び脚光を浴びることになったのは、あのエドワード・スノーデン氏の暴露が関係しているとされるというのだから一応深掘ってみたくなった。
スノーデンが示唆した「未知の存在」とは何だったのか?
2013年、アメリカ国家安全保障局(NSA)から機密情報を持ち出し、世界に衝撃を与えたスノーデン氏。彼が暴露したのは監視社会の実態だけではなかった。
ロシアに亡命後、一部で囁かれ始めた噂がある。それは「アメリカ政府はすでに地底文明の存在を認知しており、それに関する膨大な資料をNSA内に保管していた」というものだ。
この噂は、スノーデン氏がロシア滞在中に接触した匿名の科学者や軍関係者からの情報として広まった。
その中で特に注目されたのが、「地底に存在する未知の種族との接触記録」や、「地球空洞説を補強する観測データ」の存在だというから驚愕だ。
ただし、スノーデン自身がこれらを公式に認めたわけではない。
にもかかわらず、この情報が出回った背景には、NSAが監視していた異常な地磁気の活動や、地震とは異なる「地底からの波動」データの存在がある。
機密データの中には、「南極大陸直下の巨大空間」に関するレポートも含まれていたとされる。
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地底人は本当にいるのか──証言と奇妙な一致から
地底人に関する最古の言及のひとつが、ノルウェーの伝承にある「アガルタ(Agharta)」と呼ばれる地底王国である。またチベット仏教の一部には、「シャンバラ」と呼ばれる地下世界が存在すると語られる。
実際、地下世界という概念自体は非常に古く、古代ギリシャの冥界ハデスや、インド神話の蛇神ナガが住むパタラなど、世界中の神話に登場している。
地下は常に「隠された世界」「神聖または禁断の領域」として扱われ、人類の無意識や精神世界と結びついてきたのだ。
アガルタに関しては、19世紀末のフランス人オカルティスト、アレクサンドル・サン=イヴ・ダルヴェイユが著書で紹介し、西洋世界にその存在が知られるようになった。
地底に広がるこの理想郷では、高度な精神性とテクノロジーを持った存在たちが、地上の争いから離れて暮らしているとされる。
テレパシーやエネルギー制御などを用いて自然と調和し、戦争や欲望のない社会を築いているというのだ。地球空洞説とも深く関連しており、南極やヒマラヤに出入り口があるという説も根強い。
一方のシャンバラは、チベット密教における伝説の聖地である。
別に都市伝説でもなんでもなく、サンスクリット語で「静寂の地」を意味し、『時輪経(カーラチャクラ・タントラ)』にはその存在が詳細に記されている。
選ばれた者だけがたどり着けるこの場所は、未来の救世主「ルドラ・チャクラ」が出現する場所とも言われ、もともとは宗教的な象徴だったが、近代以降はアガルタの首都として語られることも増えた。
二つの伝承はしばしば混同される。
このように、地底世界のイメージは時代や文化を超えて共通しており、アガルタやシャンバラといった名前は、単なる神話ではなく、我々の深層心理に根ざした「もうひとつの地球」の可能性を映し出しているのかもしれない。
なんか、つじつまが歴史と共に少しずつ寄り添ってくるのだ。
リアル版としては、近代において、アメリカ海軍のリチャード・バード少将が南極探検中に地底に到達したという記録が残っている。これはいろんなYouTuberが扱っているのでぜひ見てみてほしい。
バード少将は1947年の探検中に「内側から照らされた太陽」や、「空飛ぶ円盤を操る知的生命体」との遭遇を日誌に記したとされるが、この記録は長らく封印されていたという。
また、近年増加している不可解な「地中からの音」・・・いわゆる「ハミング現象」や「地鳴り音」が各国で報告されており、これを地底人の活動音と結びつける説も根強い。
地底での遭遇体験──「消えた探検隊」の記録
1950年代、ブラジルのアマゾン奥地で、政府公認の地質探査隊が突如消息を絶った。
隊員は8名で、その後、ジャングルの奥地でテントや装備が発見されたが、誰一人戻ることはなかった。
現場には奇妙な球体の焼け跡や、溶けた地面のような痕があり、調査にあたった地元部族の長老は「地下の民が怒った」と語ったという。
この事件は一時的にニュースになったが、その後政府の関与により報道は途絶えた。しかし、2020年になって一部の報道関係者が匿名で内部資料をリークした。
そこには、探査隊が「地底への巨大な亀裂」に入ったという最終通信記録が記されていたというのだからこれも驚愕。宇宙も未解明だが、まだまだ地球の未解明さも捨てたもんじゃない。
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日本にも地底人伝説は存在する!?
意外なことに、日本にも地底人伝説はある。
もっとも有名なのは、青森県・恐山周辺の「黄泉の国」に通じる穴である。
ここでは江戸時代から「人が消える」との伝説があり、明治時代の新聞には「山中で忽然と消えた巡礼者」の記事が存在している。
また、九州地方の一部では、地元の山中で「地面が呼吸しているような音」を聞いたという証言もあり、それが「地底の存在の兆候」と解釈されている。
地底の自然現象ではなく、「存在」として表現されているのかがミソ。実際に聞いたら怖そう笑
なぜこのテーマは語られ続けるのだろうか?
人類が空を飛び、宇宙にまで進出する中で、足元である「地底」に関してはあまりにも未解明な部分が多いことは確か。しかも実際に人間は到達していないのもある。
人間が地球の地下に直接探査した最深部は、ロシアのコラ半島で掘削された「コラ超深層ボーリング孔」によるもので、約12.3キロメートルだ。
以外に浅い距離。このプロジェクトは1970年から1992年にかけて行われ、科学的な目的で地球の地殻を調査したという。これは現在までに人類が物理的に到達した地下の最深記録。
ただし、地球の半径は約6,371キロメートルであり、コラのボーリング孔は地殻のごく浅い部分(地殻の厚さは平均で約30~50キロメートル)にしか達していないのである。
何故か? それはマントルや地球の中心部には、技術的な限界や高温・高圧の環境により、直接探査はまだ不可能な状態だということらしい。
間接的な探査(地震波や地磁気など)では、地球の内部構造を数千キロメートルの深さまで推定することはできるというのだが、なぜか真実味は欠ける。
海底すらも月面より知られていないと言われる現代において、地底の空洞や文明の存在は決して荒唐無稽な話ではないのかもしれない。
心理学的に見れば、地底人という概念は「人間の無意識」や「集合的潜在意識」と重なる部分があるともされる。
ユング心理学では、地底にいる存在は「シャドウ(影)」として象徴化されるが、それが文明化された人類の無視してきた本能や智慧の象徴であるなら、我々は地底人を探しているのではなく、失われた自分自身の一部を見つけようとしているのかもしれない。
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テクノロジーと地底文明の関連性
興味深いのは、最新のテクノロジー、特に量子コンピューティングや人工知能の進化が、なぜか「地下施設」と密接に関連して語られることが多い点だ。
アメリカにはいくつかの極秘地下研究所(DUMB)が存在するという説があり、その中で「地底人との共同研究」が行われているという話もある。すごいよね、アメリカは宇宙も地下も密約している笑
極端に進化した文明は、地表よりも安定した温度と気圧を持つ地下に生きることを選ぶかもしれない。もし彼らが地底に文明を築いたのなら、我々が接触できるのはごくわずかな偶発的な接点のみであろう。
地底人という仮説がもたらす哲学的な問い
地底人の存在を信じるか否かはさておき、この仮説は深い問いを我々に投げかける。地球とは誰のものなのか?知的生命体は我々だけなのか?人類の文明は本当に「最先端」なのか?
地底に文明があるとするならば、それは我々の「文明至上主義」に対するアンチテーゼともなりうる。
そこでは争いもなく、自然との調和を重視した存在が、独自の進化を遂げているのかもしれない。
あるいは、彼らは「地上の人類」を静かに見守りながら、決して介入せず、ただ機が熟すのを待っているのかもしれない。
整体師としての視点からみてみれば、地底人という話は荒唐無稽に思えるかもしれないが、「見えないものを感じ取る力」は、整体の世界でも極めて重要な感性である。
肉体の奥に潜む感情、無意識の緊張、エネルギーの流れ──それらはすべて、表面ではなく「内側に潜む存在」である。
地底文明の話もまた、人間の深層意識に響くメタファーではないだろうか。
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