たった3ヶ月で「AI研修」の中身は陳腐化する。大手コンサル出身のAI起業家が伝授、より効果的な「生成AI活用術」は今メルマガで学べ!

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生成AI時代の到来により、ライターや翻訳者など多くの仕事が激変している中、AIをいかに実務で活用するかが、このビジネス社会の中において「生き残りの鍵」となっています。では、実際にどのような使い方をすれば良いのでしょうか。私たちには、このあふれ返る情報を「取捨選択する能力」と「依頼内容を言語化する能力」が求められています。このたび、明日からすぐに仕事に役立つAIの最新情報をお届けするメルマガ『実務で使える生成AI導入の教科書』を創刊した元デロイトトーマツ社のコンサルタントで、現在AIコンサルティング会社を経営する安達裕哉さんに、日々の業務で蓄積した実践的なAI活用術と、AIを使いこなすために不可欠な「言語化能力」、そしてメルマガへの意気込みなどについて、最新情報を含めて詳しくお話をお伺いしました。(聞き手・MAG2 NEWS編集部)

安達裕哉さん

安達裕哉さん

安達 裕哉(あだち・ゆうや)さんプロフィール:デロイト トーマツ コンサルティングにて品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事しその後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのち2013年5月にwebマーケティング、コンテンツ制作を行う「ティネクト株式会社」を設立。ビジネスメディア「Books&Apps」を運営。 2023年7月に生成AIコンサルティング、およびAIメディア運営を行う「ワークワンダース株式会社」を設立。ICJ2号ファンドによる調達を実施(1.3億円)。 著書『頭のいい人が話す前に考えていること』 が、88万部(2025年7月時点)を売り上げる。 (“2023年・2024年に日本で一番売れたビジネス書”(トーハン調べ/日販調べ))

コンサルタントからAI起業家への転身

ーーー本日はお忙しい中お時間をいただきましてありがとうございます。安達さんは、この度メルマガ『実務で使える生成AI導入の教科書』を創刊されましたが、このメルマガを創刊するに至るまでの経緯や現在のお仕事について、簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか?

安達裕哉さん(以下、安達):本日は宜しくお願いいたします。もともとデロイトトーマツという組織でコンサルタントを12年半やっておりました。そこで品質マネジメントですとか、人事、業務プロセスの改善といったようなコンサルティングをずっとやってきたという感じです。

デロイトトーマツを辞めてから、実はウェブのマーケティングやコンテンツ制作を行う会社を別に作ったんです。「ティネクト」という会社なんですけど、そこでずっと記事を書いたり、広告を作ったり、本を書いたりということをやっていました。たまたまその時に書いた本が非常に好評をいただきまして、それが『頭のいい人が話す前に考えていること』です。これはデロイトで教わっていた、いわゆるコンサルタントのコミュニケーションを向上させるプログラムというか、訓練の方法がいろいろあって、その時の話を書いたという感じなんです。

そういう形でマーケティングの世界で生きていこうかなと思ったんですが、2022年の11月に突然「ChatGPT」が出てきまして、「これは業界がぶっ壊れるだろうな」と思いました。ライターの仕事は本当になくなってしまうだろうなと。作家やコピーライターとか、そこら辺の仕事も将来が怪しいぞということで、生成AIの仕事にどんどんシフトしていかないといけないと考えていたところ、ちょうど知人のベンチャーキャピタルが生成AIの会社をやりたい人を探していたので、資金調達をおこなって立ち上げたのが、現在私がメインの仕事にしている「ワークワンダース株式会社」です。

弊社は、AIのコンサルティングとか、AIによるメディアの運営とか、AIを使うことによる「プロセスの改善」をおこなう業務を請け負っています。これはデロイトでやっていたことと、ティネクトでやっていることの「合わせ技」みたいな感じなんですけれど、ちょうど今そういう仕事をやらせていただいています。

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なぜ、AI時代に「メルマガ」を創刊したのか? その経緯と狙いは

ーーーありがとうございます。生成AIのお仕事を始められて、今回そのことに特化したメルマガを弊社まぐまぐから発行されることになった訳ですが、あえて「メルマガ」を始めたきっかけは何でしょうか?

安達:貴社のご担当者から「メルマガやってみませんか」というお声がけをいただいて、始めることにしたというのが正直なところです。元々、別のプラットフォームで同じように生成AIの活用とライティング術というマガジンを運営していたので、そちらを見てご連絡をいただいたんだと思います。

ーーーメルマガという媒体自体については、どうお考えになりますか?

安達:実は、私どもの会社でも結構使っております。一見「古い」というふうに思われがちなんですけど、実はメルマガって見る人がたくさんいるんですよね。SNSとかYouTubeとか、いろいろ新しい「一般的にスタンダードなメディア」って結構あるんですけど、ビジネス上はメルマガって非常に有効で、メルマガによって本当に効率よく情報を取得するという人が結構いるということは知っていたので、私としてはメルマガという手段は自分のビジネスにもかなり貢献するだろうなとは思っていました。

ーーー今回創刊したメルマガについて「どんなメルマガか」を簡単にご紹介いただいてもよろしいでしょうか?

安達:大きく2点あります。1つ目が「生成AIの用途あるいは使い方というものについて詳しい情報を届ける」ということです。これは私が日々お客様の要望に応えてAIを駆使して、業務改善なり制作物の作成というものを行っているので、そのAIの使い方についての情報発信をするというのがまず大きな目的の一つということになります。

もう1つは、「言語化の訓練」という言い方が適切なのか分からないのですが、AIを扱うのって結構「言語化」というものがすごく重要なんですよね。自分のやらせたいことをどのようにAIに伝えるか、「自然言語でのプログラミング」みたいなことを言われていますけども。私がメルマガで発信する内容は、その「言語化」をどのようにやっていくのか、その言語化の「訓練」になるような内容が多分に含まれています。なので、その2つがメインの内容というふうに考えていただくといいんじゃないかなと思います。

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AIと言語化能力の「密接な関係」とは?

ーーー最近、安達さんが書かれたメルマガ記事の中で「ライターをこれから目指す人は、やめた方がいい」という衝撃的なタイトルのエントリーがあったかと思いますが、やっぱり今までの実体験みたいなものも含めて赤裸々に書かれていると思いました。そういった読み物も、実務的なAIの話と一緒に並行して書かれていくということですよね。

安達:そうですね。実は「日経ビジネス」さんの方で連載させていただいている記事がありまして、それは「言語化についての連載」なんですけども、生成AIについてかなり語っています。「言語化とAI」ってまったく切り離せないモノで、AIをうまく使えるかどうかっていうのも、実はその能力にかなり関連しているんですよ。そういうこともあって、必ず両者セットで話をしないといけないと感じています。

ーーーAIって、どうしても「全部やってくれる」みたいなイメージをしてしまっている人が多い気がするんですけども、「どう指示して何を伝えるか」という技術がないと変なものが出来上がって、なかなか思うものができないっていうケースは結構ありますよね。

安達:おっしゃる通りで、適当に投げたら適当なことやモノが返ってくるという「鏡みたいな存在」って感じがしますね。

ーーーやっぱりそういったことを「訓練」「身に着けていく」ための技術を学べる内容が、安達さんのメルマガには結構ありますよね。

安達:そうですね、まさにその「一挙両得を狙う」メルマガだと思っています。

実務に直結する最新情報の提供をメルマガで

ーーー今後このメルマガの中で、例えば「こんなことやっていきたい」みたいなアイディアがありましたら教えてください。

安達:「読むだけで、とりあえず明日から仕事に役立つ」というものを目指しています。先ほどお話しした私の著書『頭のいい人が話す前に考えていること』では「読むだけで頭がよくなる」って書いてあるんですけど、このメルマガは「読むだけでAIの扱いがうまくなる」ということを考えてやっていますので、そのように捉えていただくといいんじゃないかなと思っています。

ーーーこのメルマガを読むだけで「AIの使い勝手」がわかってしまう、作業する前にある程度のことがわかってしまうみたいな感じですね。

安達:そうですね。まさに「AIを使う前に考えていること」ですね(笑)。

ーーーこれからこのメルマガをご購読される皆さまに、メッセージがありましたらお願いいたします。

安達:AIの世界って本当に日進月歩でして、例えば会社で開催されている「AI研修」って、3ヶ月もすれば陳腐化するっていう状況なんです。

とにかく変化のスピードが早いので、都度都度、最新情報をキャッチアップしていく必要があるんですね。そういう時事ネタや最新情報に気をつけて、私は丁寧にメルマガ発信をしていこうと思っていますので、それを求めている人にとっては役に立つと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

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AIによる「クリエイティブ業界の激変」は不可避な状況に

ーーー今、著作権侵害の問題がAI界隈で大きな話題になっていますよね。生成AIのあり方が問われてるみたいな状況だと思うんですけども、そういった情報も少しずつキャッチアップしながら、メルマガの中で「どう考えたらいいのか」のヒントをご提案いただけるということですね。

安達:そうですね。まさに「生成AIを一番使っている人たちは何を考えているのか」の参考情報になると思います。

ーーー今、映像だけじゃなくて音楽、イラストをはじめ本当にあらゆる分野で性能が上がってきてますよね。

安達:正直言いますと、私の周辺でもライター仕事が激減しているのが現状です。もうAIで十分代替できちゃうんですよね。翻訳もライターさんも、よっぽど難しいものじゃない限りは英文記事をAIでやっている方は多いので、最後のネイティブチェックだけみたいな形になっています。すでに大きな影響が出てきていると思いますね。

ーーー翻訳は、固有名詞の間違い以外ほとんど合ってる、文脈的にほとんど問題ない、みたいなクオリティで上がってきてますよね。生成AIについてきちんと学んでいないと、ビジネス社会で置いていかれる世の中になり始めていますよね。

安達:実際に「仕事が減っちゃう」ということはあり得ると思います。今までと同じようにやっていると、ある日突然仕事がなくなるみたいなことが起こりうるということです。パソコンの普及で、紙ばっかり使っていた人の仕事がなくなっちゃった時とほとんど同じような状況だと思います。

ーーー以前の、紙媒体と同じようなショックが世界中で起きてきているということですよね。

安達:この間アメリカで、フリーランサーのライティング仕事がものすごく減って、収入が半年で10パーから20パーぐらい下がったという統計が出たそうです。しかも、これは一時的な現象じゃないぞという分析があって、今後ますます比率が上がっていくことになりそうですね。

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AIとの共存を目指すメルマガ

ーーー今までと同じやり方でやっていく人というのは、本当に指をくわえていると、あっという間に置いていかれてしまうというような感じですよね。もう優秀なアシスタントとして全部こなしていくみたいな感じです。やっぱりそこを情報として追っておかないと、これから仕事をしていく方たちにとって大きな問題になりそうですよね。

安達:まだ「取材」は人間しかできないので、取材したものをAIに書かせるっていう組み合わせで、どんどん記事の質も上がるし、AIの利用も増えるんじゃないかなという感じはしていますね。

ーーーでは最後に、このたび創刊されたメルマガ『実務で使える生成AI導入の教科書』を自己PRしていただいてもよろしいでしょうか?

安達:AIに関するメルマガは結構たくさんあって、いろんな人がいろんなことを発信していると思うんですけど、私がやるものは基本的に「仕事でどう使うか」という話が中心で、個人がプライベートで何かを作ったり小説を書いたりするのとは違うんです。普段の実務で、例えば「ドキュメントをどうする」とか「提案をどうする」とか「記事をどうする」とか「マーケティングの企画をどうする」という、仕事と直結する話が中心なんです。そういった実務をやっている人だからこそわかる話をどんどん盛り込んでいくメルマガにしたいので「仕事でAI活用しなきゃいけないな」という方は、ぜひご購読していただけると嬉しいです。

ーーーでは、読者の方たちから「こういうことについてわからない」「どうやってもうまくいかない」みたいな質問があった場合、安達さんにメルマガを通じて聞きすることも可能ということですね。

安達:メールマガジンに返信していただくと私のアドレスに直接届くような機能がありますので、直接ご質問いただいて大丈夫です。ぜひご活用ください。

ーーー本日は大変興味深いお話をありがとうございました。

安達:こちらこそ、ありがとうございました。

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安達裕哉この著者の記事一覧

デロイト トーマツ コンサルティングにて品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事しその後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのち2013年5月にwebマーケティング、コンテンツ制作を行う「ティネクト株式会社」を設立。ビジネスメディア「Books&Apps」を運営。 2023年7月に生成AIコンサルティング、およびAIメディア運営を行う「ワークワンダース株式会社」を設立。ICJ2号ファンドによる調達を実施(1.3億円)。 著書「頭のいい人が話す前に考えていること」 が、88万部(2025年7月時点)を売り上げる。 (“2023年・2024年に日本で一番売れたビジネス書”(トーハン調べ/日販調べ))

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【著者】 安達裕哉 【月額】 ¥550/月(税込) 【発行周期】 不定期 月3回(原則10日、20日、末日) 発行予定

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