ドラマや小説でよく出てくる『情報屋』。実は、実際にもいるらしいのですが、その実態はフィクションとは少し違うようです。現役探偵の後藤啓佑さんは、自身のメルマガ『探偵の視点』で、探偵がお世話になる実際の情報屋について紹介しています。
情報屋ってなに?
今回は、ドラマや小説などによく登場する「情報屋」という存在について触れてみたいと思います。
ドラマや小説の世界では、探偵自身が警察の情報屋だったり、あるいは雇い主側の“情報屋的ポジション”として描かれることが多い印象があります。
しかし現実ではその逆で、探偵を顧客にしている情報屋という存在も確かにいます。
「情報屋」と聞くと、どうしても裏社会のイメージを持たれるかもしれません。ですが、実態はもう少しクリーンです。
簡単に言えば、私たち探偵でも入手しにくい情報を、素早く引き出すことに長けた人たち、という存在です。
「裏社会の情報を引っ張ってくる人」ではないのです。
たとえば、かなりクリーンな例で言うと、
「ある上場企業の大株主は誰なのか」
「その大株主について、公開情報として拾える範囲の背景は何か」
こういった情報です。
探偵の仕事の中で、こうした情報が“二次情報”として必要になる場面は少なくありません。しかも、それを今すぐ使いたいケースです。
探偵が一から上場企業を調べ、大株主を洗い出し、関連情報を拾っていくことも可能ですが、それには相応の時間と手間がかかります。
案件によっては、そのプロセスにかける時間自体が致命的になることもあります。
そんな時、その分野に特化した情報屋と取引ができていれば、情報は一瞬で出てくる。
そして、その情報を使い、本当に出したい情報を自分で調査する。
これが情報屋の価値です。
今回はあえてクリーンな例を挙げましたが、もちろん世の中には「これはグレーではないか」と思うような情報を扱う人たちも存在します。
この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ
では、そういった情報屋はどこにいるのか。
また、新しく探偵業を始めた人が、どうすればそういった存在とつながれるのか。
答えは意外とシンプルです。
「探偵業界に長くいること」
そして
「きちんとした仕事をしていること」
なぜこの条件が必要なのかは、情報屋側の立場に立てば分かりやすいと思います。
彼らにとって重要であり気にするべきなのは、「自分の出した情報が、どう使われるのか」という一点です。
もしその情報が犯罪に使われるのであれば、情報屋としての社会的意味はありません。
一方で、その情報が人助けや問題解決に使われるのであれば、そこには意味がある。
情報を犯罪に使うような人間は、情報屋自身の情報ですら売ってしまうでしょう。
だからこそ、信頼できる探偵にしか情報は渡らない。
業界に長くいて、実績があり、仕事の使い方が分かっている探偵であれば、情報屋としても安心して取引ができるわけです。
逆に言えば、そういった探偵でなければ、情報屋からのアプローチはまずありません。
取引は、結局のところ信用一つです。
僕自身、付き合いのある情報屋の名前も顔も知りません。
向こうも同じく、僕のことを細かく知っているわけではないでしょう。
ただ、僕はメディアに出たり発信をしているので、存在くらいは把握しているかもしれませんが、調査員個々のことまでは当然知りません。
必要なのは二つだけ。
期日通りの振り込みと、情報の信用性。
それだけで、永続的で健全な関係は保たれます。
あまり表に出ない探偵の、さらに奥にいる情報屋。
今回は、その一端を少しだけベールに包んだままお伝えしました!
まさに、「情報=価値」ですね!
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