NTTドコモが「docomo Starlink Direct」の接続者数がサービス開始から約2か月で500万人を突破したと発表し、大きな話題となっています。一方、先行してサービスを開始したKDDIの「au Starlink Direct」は約1年で400万人超という実績を公表しており、両社の数字を比較する見方も広がっています。『石川温の「スマホ業界新聞」』では、著者でスマホ/ケータイジャーナリストの石川温さんが、社のサービス内容や利用対象の違いを整理し、接続者数を比較する際に押さえておきたいポイントを解説します。
docomo Starlink Directの接続者数が500万人を突破―auは1年で400万超。2社の比較は成立するのか
2026年7月10日、NTTドコモは「docomo Starlink Direct」の接続者数が提供開始から約2か月で500万人を突破したと発表した。
真っ先に感じたのは「500万人突破したのがずいぶんと早すぎやしないか。これってそれだけ圏外エリアが広いという逆アピールになってしまわないか」ということだった。
実際、昨年春に開始したKDDI「au Starlink Direct」は1年ちょっとで接続者数が400万人ということだった。これまではKDDI単独での発表だったので、この数字が多いのか少ないのか、いまひとつわからなかった。
しかし、Starlink Directを3社で提供したことで、比較することが可能となった。
ただ、ベースとなるユーザー数の違いもあって「2ヶ月で500万人を超えるなんて、NTTドコモは圏外が広いのでは」とは一概に言えないようだ。
実際のところ、NTTドコモの場合、後発だったためか、ahamoを含めたすべてのNTTドコモユーザーが利用可能だ。
一方で、KDDIの場合はauユーザーこそすべて使えるが、サービス開始当初はUQモバイルやpovoに関しては別途契約が必要というスタンスであった。
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松田浩路社長が就任するタイミングでのスタートであり、値上げのタイミングと合致したことから、KDDIとしてはStarlink Directを付加価値のひとつという位置付けにしていた。そのため、誰でも使えるというわけではなく、あくまでau契約なら使えるという立ち位置にしていたのだった。
そうした路線はソフトバンクも同様だったのだが、NTTドコモは後発だったためか、付加価値という見せ方はせず、一律で無料サービスとして提供したのだった。
そんな競争もあり、KDDIはその後、UQモバイルではコミコミプランバリューととくとくプラン2利用中なら無料というかたちになった。
こうした両社の考え方の違いもあり、そもそもユーザーの母体数に大きな隔たりがあるのだ。
実際、NTTドコモでは対応機種を89機種2500万台超という言い方をしているのに対して、KDDIでは90機種1100万台超となっており、ベースの端末数でも倍以上の違いがある。
つまり、NTTドコモの500万超とKDDIの400万超を単純に比較するのはちょっと違うような気がしている。
ただ、Starlink Directは「圏外時につながる」というイメージで3社とも売り出しているだけに、いたずらに接続した数をアピールすると結果として「地上局につながらなくて困った人たち」の数と思われてしまいがちになるので、あまり訴求しないほうがいいような気がしている。
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