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子供を言い訳名人にする、親のダメな叱り方ワースト3

子供がモノを散らかしたりしていると「え、何やってるの? なんでそんなことしてるの?」と言いますよね。でも、この言葉が”言い訳名人を育てるのだとか。小さなお子さんを持つ親なら、無料メルマガ『子どもが育つ“父親術”』は必読です。

言い訳名人の育て方

子どもが、トラブル・問題を起こした時。多くの方は

「なんで、そんなことしたの?」

と訊いているのでは?

当然ながら、経緯を聞いて、原因を知って、再発を防いで、子どもの安全と幸せを守ることが目的ですよね。

もしかしたら、すこーし苛立ちも込められてしまっているかもしれませんが(苦笑)

そんな思いが込められた、

「え、何やってるの? なんでそんなことしてるの?」

という、親の言葉。

この言葉、子どもの側からはどのように見えているでしょうか。

子どもは言葉を文字通りに受け止めるので、(はじめのうちは)そのまま質問に答えます。

「・・・してるの。」
「・・・だから、やってみたんだ。」と。

その結果、叱られてしまうこともあるでしょう。

「ダメだよ、そんなことしちゃ」
「危ないに決まってるじゃない」など…。

このように、[訊かれる→答える→叱られる]の経験を繰り返しながら、子どもは学習していきます。

「問題が起きている時は、訊かれたことを正直に答えると
「叱られるんだ」と。

また別の面では、子どもは親の言葉を聞くのと同時に、気持ち・感情も察しているものです。

なので、親が苛立ちを含みながら

「え、何やってるの? なんでそんなことしてるの?」

と言う時、子どもはこんなふうに考えます。

そしてその結果、子どもは自分の身を守る必要に迫られます。その時に護身の手段として子どもが使うのが『言い訳』という方法なのです。

(子どもによっては、殻に籠って何も話さなくなる、ウソをつく、などの方法を取ることもあります)

もし、子どもに対して「なんで」と訊いた時にすぐに言い訳が返ってくるようだったら、このパターンがすっかり定着してしまっていると思った方が良いでしょう。

思い出してください、私がいつもお伝えしていることの1つに、

「繰り返したくさん経験したこと=上達する」

があります。

だから

「上達するためには、たくさん経験する必要がある」

「上達のために親ができることは、子どもがその経験をできる状況をたくさん作ってあげること」

ともお伝えしています。

親の「なんで」に子どもが言い訳を返すパターンが定着しているというのは、言い換えれば『言い訳を上達させる流れを作ってしまっている』
ということ。

親が子どもを“言い訳名人”に育ててしまっているのです。

そんなことを、望んでいなかったのだとしても・・・

もう一度、スタートに戻ってみましょう。

子どもがトラブル・問題を起こした。

→経緯を聞いて、原因を知って、再発を防いで、子どもの安全と幸せを守りたい。

ここまでは、おかしいところはありません。

でもここで「なんで」という言葉は使えません。子どもを言い訳モードに入れるスイッチになってしまっているからです。

また、苛立っていることに気付いたのなら、切り替えが必要です。親の怒りも、子どもにとっては

『自分を守る必要を感じる=言い訳に向かうスイッチ』

になっていますから。

ただ事情を知りたいという意図で、シンプルに尋ねてみましょう。

何がどうなったのか、最初から教えてもらってもいい?」と。

子どもが話している間は、ゆっくり聞いてあげます。

子どもが話し終えたら、こんなふうに話を続けてみてください。

「なるほど、それでこういう結果になったんだね」

「この結果、アユムにとって、どう?」

「そう。じゃ、今度はどうしたらいいと思う?」

この流れを言葉にすると、

このような経験をする時間になっていますよね。つまり、“反省と改善の名人”を育てる、そんな接し方。

親の接し方ひとつで、子どもを言い訳に走らせるのか、反省と改善を引き出せるのかが大きく変わってくるということ、ぜひ胸に留めておいてくださいね。

 

余談をひとつ。お気づきの方もいるかもしれませんが、『言い訳名人の育て方』と、『反省と改善の名人の育て方』は、実はよく似ています。

言い訳名人の育て方を言葉にすると、

こんな具合です。

さっきの「反省と改善の名人の育て方」の主語を、すべて“子ども”→“親”に置き換えると、「言い訳名人の育て方」になるのです。

よかったら、このことがどのような意味を持つのか、じっくり考えてみてくださいね。

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