「今の時代に、中国が」のウソ
実をいうと、「今の時代に」という、「思考を停止させる」「必殺技」は、ある国を守るために使われます。
そう、「中国」です。
「21世紀の今の時代、中国が尖閣を奪いにくるなんて、皆さん信じられますか???」
こう偉い先生に聞かれると、世界で何が起こっているか全然関心のない人たちは、
「そうだよね~~。今の時代に中国が尖閣をとりにくるわけないよね~~~」と信じてしまう。
そして、中国の脅威を語る人がいると、
「戦争を煽るな!」
「右翼だ!」
などといって、非難する。
日本と中国の間で、ここ数年何が起こったのか見てみましょう。
2010年9月、「尖閣中国漁船衝突事件」。
この事件の後、中国は世界中で、「尖閣はわが国固有の領土であり『核心的利益』である!!!」と宣言しました。
そして、自分が悪いにも関わらず、次々と過酷な制裁を課し、日本と世界を仰天させた。
中でも、「レアアース輸出禁止」措置は、中国の異常性を世界に示す大きなできごとでした。
2012年9月、日本政府、尖閣を「国有化」。
2012年11月、中国の代表団は、モスクワで「対日戦略」を明らかにします。
その概要は、
1、中国、ロシア、韓国で、「反日統一共同戦線」をつくろう!
2、中ロ韓共同で、日本の領土要求を断念させよう!
日本に断念させる領土とは、
・北方領土
・竹島
・【沖縄】(日本に沖縄の領有権はない!と断言)
3、アメリカを「反日統一共同戦線」に入れよう!
これが「今の時代」に起こっていることです。
中国は明確に、「反日統一共同戦線」をつくり、「日本を破滅に追い込もう」としている。
それで私は、2012年11月から、「戦争状態にある」と認識しています。
なんといっても、戦争は、「実際の戦闘」の前に、「情報戦」「経済戦」がある。
今、日中間は、「情報戦」の段階なのです。
とはいえ、日本は「戦争がはじまっていること」も知らない。
それで、事実上「サンドバック状態」にあります。
しかし、少し希望も見えてきました。
前号で触れましたが、アメリカの「超大物スパイ」ピルズベリーさんが、その著書「China2049」の中で、「中国世界制覇計画」を暴露してくれたからです。
CIA,国防総省、FBIの協力でできあがった驚愕の本。
これでアメリカの国論は変わり、「パンダハガー」(親中派)は一掃されることでしょう。
「またアメリカが頼り」で、まったく情けないですが仕方ありません。
日本では相当の知識人でも、「今の時代に中国が尖閣をとりにくるなんてありませんよ」なんていってるくらいですから。
ちなみに「China2049」で明かされる、衝撃の事実の数々。
ダイヤモンドオンラインさんに記事を書きました。
ものすごい反響で、出てからしばらくトップを独走していました。
まだの方は、是非ご一読ください。
そして、この歴史的名著、是非実際に読んでみてください。
image by: Shutterstock.com
メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』より一部抜粋
著者/北野幸伯
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