「オレの実力なら独立なんてチョロイ」なんて考えて、いざ独立すると誰も見向きもしてくれなくなった…。こんな恐ろしい事にならないために、メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんが、独立の下準備にもなる、サラリーマンが持つべき考え方を教えてくれています。
社名を外して生きていける人を目指す
会社の力を自分の実力だと勘違いしているサラリーマンって世の中にスゴくたくさんいるんです。でもこれが勘違いだと理解せずに、
「オレの能力があれば独立してもやっていけるだろう」
なんて考えて脱サラをすると、途端に世間の本当の評価に足が竦む思いをするはずです。中にはあからさまに、
「あなたと仕事をしていたのは、あなたが○○社の社員だったからだよ」
なんて言われたりするんです。公務員なんて完全にこれで、あなたがチヤホヤ、ペコペコされていたのはあなたが公務員という肩書きを持っていたからなんです。その肩書きが無くなったら鼻も引っ掛けなくなるんです。そのあたりは、
●肩書き捨てたら地獄だった – 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方
という本を読むと分かります。
これから事業を興そう、独立しようと考えている人は、サラリーマンをやっている間に立ち上げて、事業をある程度軌道に乗せないとマズいですよ。サラリーマンを辞めてから本腰を入れようと考えるのはマズいです。会社名という盾を無くしたあなたを誰が信用してくれるんですか? ビジネスというのは信用された上にお金までもらわなきゃならないんですから。
その前に、会社名という看板を外して生きていけるのか? 名刺に社名が書かれていない、純粋にあなたの名前だけが書かれた名刺でビジネスが出来るのか、相手を信用させられるのか、お金を払ってもらえるのかを真剣に考え、検証してみた方が良いですよ。
そしてこれは現役のサラリーマンにも言える事なんです。会社名に頼らず、ビジネスをし、実績を出し、人に信用され、なんらかのご紹介を頂ける、これを目指して仕事をすると実力は自動的に着いてきます。
これを測るには、同業他社、所謂コンペ企業に自分の名前がどれだけ浸透しているかを見れば良いと思います。同業他社であなたのフルネームを知っている人が何人いるのか? ここで2桁以上の人が挙げられるのなら、その人は会社の看板を外しても生きていけますし、会社が潰れてもすぐに転職先は見つかるでしょうし、間違ってもリストラとかはされませんから。こういう人がサラリーマンに於ける勝ち組なんです(もちろん悪い意味で名前が通っているというのはダメですよ)。
つまり今の時代、社内に目を向けて、社内を競争の場だと考えて仕事をするのはナンセンスというか、遅れているんです。見るべき場所、目指すところは雑多な人が行き交うマーケット(市場)なんです。ここでどれだけのプレゼンスを発揮できるのか、そのために自分は何をすべきなのか、を出来るだけ早い時期に見つめ直すんです。少なくとも30歳になる前に、これを考える、その上で人生の戦略を練る、こういう人が21世紀はウハウハ言えるんだと思うんです。
あなたという人間は、あなたが見つめている池の大きさに比例して成長するんです。あなたが見ているのが、所属する課なのか、それを超えた部なのか、さらには全社なのか、イヤイヤ業界なのか、もっと広いマーケットなのか、さらには国なのか、見つめている範囲の大きさが、そのままあなたの未来になるのです。
私はマーケットとか国という次元では見たことがないので、私のビジネスが国境を超える事は無いのです。それが私の限界なんです。
あ、これ、言っておきますが、広ければ広いほど良いよという話じゃありません。少なくとも会社という枠は超えて欲しいんですが、そこから先はあなたの欲望と能力の大きさに依存するんです。
何を、どのレベルでやりたいのかによって、この枠の大きさは決まるのです。私は田舎暮らしをやると決めた結果、この枠を大きくしなくても生きていける方法を考えたというだけの話で、やり方によってはそういう道も作れるんです。
最後のは全く別の話になっちゃうので、どこかで改めて書いてみようと思いますが、まずは社内という枠を超えて世界を見つめるところからやってみましょう。
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『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』
著者/佐藤しょ~おん
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