ビジネスも同じ? 子供の言うことを聞きすぎる親がワガママを育てる

 

マーケティングリサーチをする時に、「どんな商品が欲しいですか?」「どういう色だったら、買いたいですか?」というように、消費者の要望を聞いたらダメなのです。

「いや、それがニーズだろ」と思いがちですが、実はこれが全くニーズではありません

「この商品、青色だから男性っぽいけど、私たち女性はピンクだったら買うかな……」なんていう要望を真に受けてピンクで出しても、そう言った人はほとんど買ってくれません。

逆に同じ色で、ただリボンをつけただけ、みたいなものが売れたりするんですね。

これも子育て理論と同じことで、消費者の要望は本当のニーズを表しておらず、またそのニーズに応えようとするだけだと、発想力や開発力が退化してしまうのです。

それが分からないと、モノが売れない時に「じゃあもっとたくさん要望を聞かなくては」と、悪い方向に行っちゃうんですね。

そういう窮地を脱するためには、「消費者に直接要望を質問しない」ということが大事なのです。

よくマーケティング担当者の成功論の中で、「街に出て道行く人をじっと眺めている」とか「現場を見学させてもらって作業をずっと見る」といった話が出てくるのですが、直接質問したら早いはずなのに見るだけなのは、「直接聞いたら本当の答えが分からないから」です。

自分の目で確かめながら、「こういう要望があるのではないだろうか」「こんな要望があるに違いない」という仮説を立て、検証をしていくのです。

御社がお客様の要望を知るためには、アンケートのような直接聞くこと以外に、どんな方法がありますか?

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
・「お客様の要望」とは、自社にとってはどのようなことを指すか。その定義をノートに書く。
・アンケートのような直接質問すること以外に、「お客様の要望」を知るためにはどのような企画ができるか。簡単な案をノートにまとめる。

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