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GWに子どもはそんなとこ行きたくない。親が思い出を押しつけている

「せっかくの大型連休、今年は子供をどこに連れて行こう!?」と張り切っているパパやママ。まずは今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』をご一読下さい。そして、親のプランが「子どもたちのストレスにならないか」をもう一度じっくり検討してみてはいかがでしょうか。子供のホンネ、なかなか辛辣ですよ。

「良かれ」と「良い」のすれ違い

今年の娘の誕生日の時の話です。当初、豪華な夕食を手作りして、ケーキを買ってきて…との段取りを計画しましたが、念のため本人の意向も聞いてみました。すると、思いがけぬ返答が。

「えー、それでもいいけど、できたら○△亭でラーメン食べて、帰りにスーパー寄ってゼリー買いたい。」

普段あまり食べないものを、せっかくだから食べたいなぁ、との気持ちなのかも知れません。

このように、親が「良かれ」と思うことと、実際に子どもが「良い」と思うこととの間のすれ違いはけっこう頻繁に起きているものです。先日校庭で出会った兄弟の家でも、似たようなことがあったようです。
彼らとの会話をご紹介しますね。

「あ、オヤジ!こんにちは!」

─おぉ、こんにちは。久しぶりだねぇ

「昨日、高級レストランに行ったんだよ!」
「ボクも行ったんだ~」

─へぇ、高級レストランに行ったのか。それは豪華だね。どうだった?

「ずっと『静かにしなさい』って言われてばっかでつまんなかった
「なかなか料理が出てこなくて、大変だった
「ご飯の後、大人のことを待っている間がずっと退屈だった

─そうだったのか…料理は美味しかったんじゃない?

「んー、わかんない!」
「ふつう。まあ美味しかったかな」

往々にして子どもは、素晴らしい料理よりも気楽に居心地良く過ごせる空間の方を好むことが多いものです。

時と場合によりますが一般的には、

高級レストラン < カジュアルなお店 < 自宅に友だちを呼んで食事

の方が喜ぶもの、ということは頭に入れておいても良いでしょう。

食事ばかりではありません。子どものための買い物子どもと一緒に行く旅行など、多くの場面に「良かれ良いがすれ違う可能性があります。

また我が家の例で恐縮ですが、夏休みに長野の祖父母のところに行く計画を立てた際も、子どもたちに「3日間、どう過ごしたい?」と希望を聞けば

シンプルなものばかり。ややもすると大人はガイドブックを広げてテーマパークや遊園地などの施設を探してしまいがちですが、これも「良かれ」と「良い」のすれ違いですよね。

子どもが一定以上の年齢で、自分の希望を自分の言葉で言えるなら、できる限りそれを尊重してあげたいものです。「尊重」と言っているのは、決して「何でも子どもの希望通りにする=言いなり)」という意味ではありません。そうではなく、親が勝手に「これが良いだろう」と決めたり、あるいは子どもの希望に対して「この子はそう言うけれど、こっちの方が喜ぶはずだ」などの余計な配慮はしない、という意味です。

時には、子どものイメージミスで「期待したほど良くなかった…」となってしまうことがあるかも知れません。でも、それはそれで、とても良い経験(そしてきっとその子にとって必要な経験)です。

「やっぱりあっちの方が良かったじゃないか」
「次は子どもに聞かず、こちらで決めてしまおう」

なんて思わずに、

「いい経験になったね」
「せっかくの機会に選択ミスして落ち込んでいるだろうから、優しくしてあげよう」

と接してあげてくださいね。週末や連休のお出かけなどを考える際に、この内容を思い出して子どもの意見も聞いてあげていただけたら、うれしいです!

image by: Shutterstock

 

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