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目からウロコ。野菜不足を解決するには「在庫」感覚で野菜を買え

「1日350g以上」、これは成人が健康な生活を送るのに必要と言われる野菜の量です。野菜が健康な生活の必需品とはわかっていても、なかなかこれだけの 量を食べるのって難しいですよね。メルマガ『ビジネス発想源 Special』では、野菜不足に決してならないコツを教えてくれています。目からウロコの野菜不足解決策、早速見ていきましょう。

 野菜不足になんてならない

やっぱり健康の話になると、欠かせないのが「野菜を摂ること」だと思います。

野菜不足だからビタミンをサプリメントで補うとか、外食ではサラダを一品追加するとか、野菜ジュースを飲むようにするとか、野菜を摂ることに関してはいろいろとノウハウが出回ります。

さてさて、不思議なことに健康体な私は、おそらく普通の人よりは、けっこう野菜を食べているほうではないかと思います。

では、野菜が好きなのかというと別にそうでもなく、子どもの頃は野菜はすごく嫌いだったし、今でも自分の中での野菜のランクは、肉や魚なんかに比べたらずっとずっと下です。それでも、野菜不足にはなってないと思います。

野菜不足にはならないのです。

実は、これにはコツがあると思っています。

私がやっていることは、ものすごく単純なことで、やろうと思えば誰にでもできることで、この話をすると、野菜不足に悩む多くの人が、最初は「はぁ?」と不思議そうな顔をします。

私がやっていることとは何か。
それは、「野菜を買う」ということです。

「はぁ?……当たり前じゃん。買わなきゃ食べられないでしょ。何言ってんの」と思いますよね。

でも、野菜不足だと悩んでいる人に、「じゃあ、今週は何の野菜を買ったの?」と聞くと、実際には買っていない場合が多いのです。

つまり、野菜を食べなきゃとか言っておきながら、そもそも買ってないんですね。

外食が多いからとか、手頃なスーパーがないとか、まあいろいろと買わない理由を並べ立てます

この「野菜を買う」という方法のコツは何か。

それは、外食が多いからとか手頃なスーパーがないとか、何を買ったらいいかわからないからとか、そういう言いわけはどうでもいいから、とにかく野菜をがっさり買うのです。

何を買ったらいいかわからない場合は、「分からないから、買わなかった」ではなくて、「分からないから、テキトーにひととおり買ってみた」と、とにかくバババと買っていくわけです。

その時間がもったいないというのならば、野菜販売のネットショップなんかで、毎週箱詰めセットでやってくるような定期購買をすれば、容赦なく定期的に、勝手にセレクトされたものが次々に送られてくるようになります。

それでいいのです。

とにかく手元に、様々な種類の野菜を持つ。これが、とにかく何よりのコツです。

私は、別に野菜自体が好きではありませんが、POS機器メーカーに勤めていた頃の習性でスーパーマーケットに頻繁に行くのが好きなので、そのついでに買っているような感じです。

手元にがっさり野菜があると、どうなるか。野菜はどんどんしおれたり腐っていったりしますから、どんどん消費していかなければなりません

どんどん消費するためにはどうするかというと、食べるか、人にあげるか、捨てるかです。

でも大体、好きでもないのに買ったとなると、なんとか食べようとするものです。

この「なんとか食べようとする」ことがけっこう大事です。

 「なんとか食べようとする」と、「できれば少しでも美味しく食べよう」と思うので、味付けしたり、炒めたりと手を加えますが、要するに「料理」をするようになります。

そして、例えばたくさん野菜があるから「たくさん野菜を消費するにはどうするか」、今はやたら人参ばかりがあるから「人参ばかりを消費するにはどうするか」と、そのシチュエーションごとに考えるようになります。

そうなると、例えば一度に大量の野菜を減らすなら、友達を家に呼んで鍋パーティーをすればあっという間になくなるな、といった、料理以外の企画の発想もガンガン出てくるんですね。

売らなきゃいけない在庫を持ってみるような感覚で、減らさなきゃいけない野菜をストックする。

それだけで、「野菜不足を解消しなきゃ」という考え方から、「野菜をどうやって消費しよう」という考え方に変わるから、もう野菜ありきの前提なのです。

「つい外食ばかりになるんですよねー」

なんて言っている人も、野菜を買うようになると、

「野菜が大量に余っているから、外食どころじゃない」

というふうになっていくわけです。

何を買ったらいいか分からない、という人は、もうとにかく何でも買ってみる。

一番簡単な方法は、特売になっているもの、大量に積まれているものを、1つずつ何種類も買っていくことです。

大量に入ってくるものは旬のものが多いし、また特売になっているものに限定すると、スーパーは毎日、毎週のように特売の品物を
ころころ返るので、結果的にいろいろなものが買えているということになります。

食べ方が分からない、使い方が分からない、というものも、とりあえず買うのです。

「パプリカってどうやって料理するんだ?」
「ほうれん草と春菊、どっちがいいんだ?」
なんて考えずに、もう買っちゃう。

そもそも野菜不足だなんて言っているような味覚音痴の人間は、どう料理すればいいかなんて完成形を最初から考えなくてもよくて、炒めたり煮たりすれば何だって同じことなのです。 

私が好きな方法は、地方にドライブに行った時に、物産直売所のようなところでがっさりと野菜を買ってくることです。

直売所の野菜は、自分が嫌いな野菜であっても、食べてみると意外に美味しい場合が多いのです。

お土産感覚で買えますから、ついつい買いすぎます。

この「買いすぎる」というのがすごくよくて、「買いすぎちゃったから、消費しなきゃ」と、そこから野菜生活に入れるわけです。

とにかく、容赦なく「野菜を買う」ようにすれば、野菜不足なんていうことはまずなくなります。

まず、とりあえず野菜を買いに行こう。

ただ、この話を考える時に、自分は非常に気になっていることがあります。

日本のスーパーの大半が、青果コーナー(野菜と果物の売り場のこと)がとにかくダサすぎるということです。

というのは、ヨーロッパのスーパーに行くと、青果売り場はコーディネートがいるのか何なのか、とにかくカラフルでワクワクするのです。

逆に欧米のスーパーは精肉や鮮魚のコーナーはなんか暗くてどんよりとしているのですが、青果売り場がとにかくオシャレでカラフル。なんかこう、絵本のような感じなのです。

それに比べて、日本のスーパーの青果コーナーは大抵がもう八百屋の延長のようにクソダサくて、鶏のエサを買うのと変わらないような感じが、日本人の野菜嫌いを作っている感じもするのです。

子どもがお菓子の家に感じるようなワクワク感が、日本のスーパーの青果コーナーにもっとあれば、もっと野菜を買いたくなって、日本人がみんなもっと健康になる気がするんですよねー。

 

 <今回の発想源>

・とにかくストックしてから消費に奮闘する発想

image by:shutter stock

 

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