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「この席、空いてますか?」…穴埋め問題で覚えるとっさの英会話

「よく使われる英会話フレーズ」を丸暗記することは英語上達の近道。そこでシチュエーション別に使えそうな「とっさの一言」を穴埋め問題で出題します。

第1問:

シチュエーション:

あなたは営業職についています。顧客に、新商品の売り込みをしようと電話をかけているところです。まず、相手が忙しくないか確認するために、こんな風に言います。
 

いま、お時間よろしいでしょうか?

ヒント:Did I _______ you at an OK time?

 

第1問の解答

いま、お時間よろしいでしょうか?

Did I catch you at an OK time?

■解説

今日は、電話で営業をする人が良く使うフレーズのご紹介です。数年前からでしょうか…北米で受ける電話営業に「録音音源」が使われていることがあります。いきなり潮騒の音だったり、陽気な音楽が流れます。
昼間は留守番電話が対応してくれるので、生身の人間を介さない「営業」活動がなされています。面白くもあり、仲間外れの気分にもなり…?!

・catch (someone)
catch (someone)” は、someone と話をするチャンスを得る、という意味です。

例)
A: Have you asked Tony about getting you access to the expenses database yet?
経費のデータベースにアクセスできるよう、もう Tony に頼んでみた?

B: No, I wasn’t able to catch him yesterday.
いえ、昨日は彼と話すチャンスを持てなくて。

A: Oh, I’m glad I caught you. I have a question…
ああ、今、話せてよかった。質問があるんだ…

このフレーズは、友人、同僚など、「それまで会ったことのある人」を相手に使えるフレーズです。
まだ会ったことが無い人と「これから出会いの機会を得ること」について話す時には使いません。

・an OK time
あなたと会話しても OK な時間、という意味の口語です。
OK time” には、忙しくもないし、機嫌が悪いわけでもなく、
どこかへ向かっている最中、というわけでもありません。

会話の初めに、相手が今、自分と話せるか…ということを確認するために使います。

例)
A: Hey, is this an OK time?
ねえ、今、だいじょうぶ?

B: Uh… I’m actually in the middle of something. Can I come by in, like, 10 minutes?
えーっと…。今、ちょっと手が離せないんだ。そうだな、10分後とかに寄ってもいいかな?

A: Sure.
もちろん。

*時間を表すときに使う、in の感覚はこちらもご参考にどうぞ。

http://vocafun.olympicesl.com/ill-be-back-in-an-hour/

an OK time” は、”a good time” とも表現できます。

例)
Did I catch you at a good time?
今、よろしいでしょうか?

 

第2問

シチュエーション:

あなたはカフェにいます。座る場所を探していますが、空いているテーブルが見当たりません。空いている席を見つけたものの、隣には人がいます。
 

この席は、空いていますか?

ヒント:Is this seat ________ ?

第2問の解答

この席は、空いていますか?

Is this seat taken?

 

■解説

・Is this seat taken?
乗り物やレストラン、空港、公共の場所で、空いている席を見つけた時、
その席の近くにいる人に質問する決まり文句です。

映画やテレビで、このフレーズを良く耳にすること思います。
このフレーズが使われるシーンでは、
登場人物が会話を始めることが多いものです。

このため、”Is this seat taken?” と質問されると、
これから会話が始まるんだろうな、と考える人もいるかもしれません。

もし、あなたに会話をする気がなくて、相手からも誤解を受けたくない時には、
やや使われる頻度の低い、下記のフレーズを使えます。

例)
Is anyone using this?
ここ、空いていますか?

Do you mind if I sit here?
ここに座ったら気にしますか?
(Do you mind ~ は日本語として整形しすぎると、
英語での返事に困るので、直訳にしてあります)

 ↓

第3問

シチュエーション:

あなたはプレゼンテーションを行っているところです。参加者から質問を受けましたが、その質問の答えになるスライドを用意してあります。そこで、質問者に少し待ってもらうよう、こんな風に表現をします。
 

その話は、この後で。

ヒント:I’ll get to that in just a  ________ .

 

第3問の解答

その話は、この後で。

I’ll get to that in just a minute.

 

■解説
・a minute
“a minute” と言うと「一分ピッタリ」というわけではなく
「ちょっとの間」というニュアンスになります。
だいたい、30秒から5~10分といった感じでしょうか。

このフレーズには、”just” をつけて使うのが一般的です。

例)
A: Are you coming?
来るの?

B: Yeah, just a minute!
うん、ちょっと待って!

もし、「一分間」と表現したい場合は、”one minute” を使いましょう。

例)
Can you give me just one minute to finish writing this?
これを書き終えるまで、一分だけ待ってくれるかな?

“one minute” を使ったこの例文では、
会話相手にどのくらい待って欲しいのか、もっとハッキリ告げている響きがあります。

・that
話し手が発言したばかりのことを指すときに “that” を使います。

例)
A: I’m going to try to start a career as an actor.
俳優になるんだ。

B: So does that mean you’re moving to L.A.?
えっと、それって、あなたは L.A. に引っ越すってこと?

that の使い方については、こちらもご参考にどうぞ
「読者様から This is it 記事へのご質問・this, that, it, のことをもっと知りたい!」

http://easykaiwa.seesaa.net/article/141931094.html

・get to (something)
このフレーズは、話し手にはやることがたくさんあるので、
something には「ようやくたどりつく」という響きがあります。
忙しい時に使えますね。

例)
I’ll try to get to that this afternoon.
今日の午後には取り掛かるよう、とにかくやるだけやってみます。
*I’ll try には、上手く行くかどうか定かではないけれど、
とにかく、やるだけやってみます、という感じがあります。

このフレーズは、会話やスピーチ、ミーティングなどで、
話題にしたいことがたくさんあるときにも使えます。

例)
I wanted to talk about the new marketing campaign we just rolled out, but it looks like we won’t be able to get to that today.
公開したばかりの新しいマーケティングキャンペーンについても話をしたかったのですが、どうやら今日はその話題まで取り掛かれないようです。

第4問

シチュエーション:

あなたは職場で、会議の司会をしています。あるプロジェクトについて議論の結果、全員が同意する結論が出ました。そこであなたは、この話題を終わらせるために、こんな風に言います。
 

はい。じゃあ、その路線で行きましょう。

ヒント:OK. Let’s go _____ that then.

 

第4問の解答

はい。じゃあ、その路線で行きましょう。

OK. Let’s go with that then.

■解説
・Let’s (do something).
耳慣れた表現の “Let’s ~”? は、
「あなたの提案を会話相手が受け入れるだろう、と自信がある時」に使います。

例えば、ランチ時の友人との会話であれば、
相手も食事をすることに同意するのは、敢えて疑う必用はありませんね。
そこで、こんな風に使います。

例)
I’m starving! Let’s eat.
ハラペコだ!食べようよ。

ただし、聞き手があなたの提案に同意するか定かではない場合は、
“Would you like to ~?” とか、”Why don’t we ~?” 、
または “We should ~” など、他の言い回しを使いましょう。

例)
Would you like to go out to dinner with me some time?
そのうち、一緒に夕食でもどうですか?

Why don’t we meet at 7:30?
7:30 に会わない?

We should get together some time and have a drink.
いつか集まって一杯やりたいね。

・OK.
“OK” は、会話の流れを変える合図としても使えます。
例えば、ミーティング開始前、参加者がそれぞれ世間話などをしている状態のとき、
区切りをつけて本題に入るために、”OK” から会話を始めます。

また、下記のような表現をしたいときにも “OK” を使えます。

例)決定した事項を発表したいとき
OK, let’s shoot for next Wednesday.
はい、では次の水曜日を目標にしましょう。

例)他の人に決めてもらいたいとき
OK, who wants pancakes?
じゃあ、だれがパンケーキ食べたい?

例)会話を終わらせたいとき
OK. Well, it was a pleasure meeting you.
えっと、まあ、お会いできてよかったです。

・go with (something)
“go with something” は、something を選ぶ、something の路線で行く、という意味で使えます。

例えば、靴を選んでいる時などは…
例)
I think I’ll go with the red ones.
赤い靴にしようと思う。

質問する場合には…
例)
Which one are you going to go with?
あなたはどっちを選ぶ?

また、過去のことも質問できます。
例)
We went with the second suggestion.
私達、2番めの提案を選んだの。

・(sentence) then.
決定事項や、検討した上での結論事項を発表する時、”then” を文の最後につけて締めくくれます。

例)
A: I have a bunch of stuff in the back of my car.
私の車の後ろ、モノがいっぱいなんだよ。

B: OK, I’ll drive separately then.
わかった、じゃあ別々に運転していこう。

例)
A: They said it would be ready by the end of last week.
彼ら、先週の終わりには準備ができているって言っていたんですよ。

B: I’ll follow up with them then.
じゃあ、私がフォローアップしておくわ。

↓ 

第5問

シチュエーション:

あなたは会議の司会をしています。参加者の一人に、その人が今関わっているプロジェクトについて報告してもらいたいと思います。

(リニューアルした製品・サービスなどの)販促の現状について詳しく知らせてくれますか?

ヒント:Can you ________ us in on what’s ________ with the relaunch?

 

第5問の解答

(リニューアルした製品・サービスなどの)販促の現状について詳しく知らせてくれますか?

Can you fill us in on what’s happening with the relaunch?

 

■解説

fill (someone) in on (some information)
someone が聞いていない some information を伝える、
という意味のフレーズです。

たとえば、同僚が2週間の休暇をとっていたとしましょう。
同僚が休みをとっていた間に、
一緒に関わっていたプロジェクトに大きな変更がありました。
そこで、同僚に “fill your coworker in on the changes”を下記のようにします。

例)
Rebecca, when you get a minute, can you come by my office? There are some changes that I want to fill you in on.
Rebecca、時間があるときに私のオフィスに来てくれる? 詳細を知らせておきたい変更点があるのよ。

この表現は、フォーマルな場面や職場などで便利に使えます。

what’s happening
このフレーズは名詞として使えます。
“what’s happening” の意味は “the events that are happening”
(今、起きていることがら)です。

例)
Can you tell me what’s happening?
どうなっているのか、教えてくれる?

例)
We can’t let what’s happening in West Africa happen here.
西アフリカで起きているようなことを、ここで発生させるわけにはいかない。

話題やイベントの焦点を話す時には、
what’s happening with ~” のフレーズを使えます。

例)
Hey, so what’s happening with your divorce? Has it been finalized?
ねえ、離婚のことはどんな風になっているの?成立した?

a relaunch
企業や組織では、製品に大きな変更をかけることがありますね。
その時、お客様に商品が一新されたことを知らせるために
relaunch” を行うことがありますが、
この “relaunch” は、コマーシャルを流したり、
マスコミに向けて発表をすることなどを意味します。

 

いかがだったでしょうか? ネイティブのようにペラペラと話すとはいかないまでも、これらの「よく使うフレーズ」の数を増やすことで英会話力はグングン伸びていきますよ。

image by: Shutterstock

ニューヨーク在住・ネイティブ英語スピーカー講師 Aaron 先生が送る普段使いの自然な英語フレーズ満載 PhraseMix.com 記事の日本語バージョン。日本語サポート担当は、外国語としての英会話教授法認定講師・水砂子(ワシントン州在住)です。ニュアンスなども納得していただきやすいように、ていねいな解説を心がけています。平日の月~木は新フレーズを、金曜日は復習用に一週間分の要約号をお届けします。
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