南シナ海支配、認めず。仲裁裁判所の裁定に中国は「半狂乱」状態

 

そもそも南シナ海は古代はマレー・ポリネシア人の海でした。やがてイスラムの海となり、大航海時代には西洋人の海となりました。

南沙諸島最大の島である太平島は海商の平田末治が発見したもので、アメリカの世界地図も「HIRATA ISLAND」という標識になっており、戦前には台湾の高雄州に所属していました。

そして日本軍が仏印三カ国に進駐してフランス海軍が引き上げた後には、南シナ海は日本帝国海軍の海となりました。サンフランシスコ講和条約後、日本は国際条約に基づいてこの海域の南沙諸島と西沙諸島を放棄したものの、どこの国に所属するかは明記されませんでした。

本来であれば、かつて「日本の海」であったわけですから、日本政府としてももっと発言権があっていいはずです。少なくとも中国の「2,000年前から中国が管理していた」よりは根拠があります。中国が主張する九段線は、「法」とはまったく無関係な、勝手な自己主張に過ぎないのです。

今回の仲裁裁判所の決定は、国際社会が中国の身勝手な「歴史捏造」を許さないということを宣言したに等しく、今後の基準となる裁定として非常に大きな意味があります思います。

中国はこの裁定をアメリカが黒幕となってフィリピンを操り、日本が「さくら」となった茶番劇であるから「決定に従わない」と宣言しているますが、国際社会が中国の行いを無法だと認定したわけで、今後のシャングリラ会合(アジア安全保障会議)などで、ますます中国が追い込まれていくことは間違いありません。

南中国海仲裁:悪巧みを抱く拙劣な演技者

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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋

著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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