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歩きスマホは罪になる?ポケモンGOで遊ぶなら知っておきたい法律集

7月22日の国内リリース以降、話題にならない日がないポケモンGOですが、トラブルのニュースも後をたちません。無料メルマガ『知らなきゃ損する面白法律講座』では、「ポケモントレーナーがプレイ中に破ってしまう可能性のある法律」が紹介されています。よーくお読みになり、マナーを守って楽しんでくださいね。

ポケモンGOを始める前に注意しておきたいこと

今回はゲームを楽しむためにも注意しておきたいことについて見てみたいと思います。

日本に先駆けてリリースされた地域の情報によれば、ポケモンを捕まえるためにいろいろな場所に立ち入るそうです。このようなゲームのシステムの場合、私有地等に勝手に立ち入ってしまうことが問題となる場合があります。刑法130条は、正当な理由がないのに人の住居(住居若しくは人が看取する邸宅、建造物、廃墟等)に侵入した場合に、住居侵入罪が成立すると規定しています。マンションの共用部分なども住居侵入罪の対象となります。住居侵入罪の法定刑は3年以下の懲役又は10万円以下の罰金と定められており、未遂も罰せられます。

似たようなゲームで「Ingressイングレス)」というものが流行しているときには、神社等でお参りをするわけでもないのにずっと滞在している不審な人がいて不快である、と問題になったことがありました。ゲームのシステムは、この辺りに配慮して作られていることとは思いますが、夢中になってしまってつい…ということもあります。トラブルになりかねませんので十分に注意しましょう。

また、もう一つ問題となりそうなものとしては、自転車を運転しながら、歩きながらゲームをすることが挙げられます。

自転車を運転しながらスマートフォンを使用することは、道路交通法によって禁じられています。道路交通法は、自転車による危険な違法行為として「安全運転義務違反」という項目を定めており、スマートフォンを操作しながらの運転はこの項目に該当します。道路交通法の違反で3年に2回摘発された運転者は、自転車運転者講習(受講手数料5,700円)を受講することが義務付けられています。受講命令に従わなかった場合は、5万円以下の罰金に処されます。

歩きながらのスマートフォンについては、法律や条例において禁止している明文はありませんが、交通事故や犯罪に遭いやすくなりますし、歩きながら操作していて人とぶつかり暴行事件に発展してしまうこともあります。また、歩きながらスマートフォンを操作していて、他人に怪我をさせた場合は不法行為として損害賠償を請求されることもあります。

このゲームは、子供たちが外で楽しく遊べるゲームにしよう、というコンセプトのもと作られたそうです。今後このように現実の世界とゲームの中の世界がリンクして遊ぶといったスタイルがますます流行っていくかもしれません。それらのゲームを楽しんでいくためにも、遊ぶ前に今一度現実の世界のルールを確認しておきましょう。また、このようなゲームではゲーム中に位置情報などが要求されます。プライベートな情報等についての管理の方法なども、今一度確認してみてはいかがでしょうか。

image by: Shutterstock

 

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