日本の移民政策はもう手遅れ、もはや「100年の衰退」に入っている

 

高城剛さんの回答

ご質問にあります「人口減少、少子高齢化」どころか、日本が国家消滅に向かう前に、移民政策とベビーブーム創出は絶対ですが、後者は期待できそうにありません。

当面は、外国人労働者にとって日本はまだまだ魅力的な国に見えると思いますので来日もするでしょうが、それより多様化した社会に日本人が耐えられるでしょうか?

僕は変化を拒み続けて、衰退から消滅に向かうように思います。大変残念な話ですが。

移民政策とベビーブーム創出も結果が出るのは30年後ですから、もはや「日本を元気にする」最後のチャンスの時期は過ぎまして、2020年から2050年の日本をどのように「個々で」凌ぐかを真剣に「個々で」考えるフェーズに入ったと思います。

おそらく、国家政策としては、半端な移民政策と半端なベビーブーム創出を行うでしょうが、それを他国と相対的に見ると、ほとんどなにもやってないも同然になるでしょう。

その大前提となる女性の社会進出すら、実質的なハードルが高く、男女均等雇用差が世界100位以下になっているほど変化を拒む国が日本の現状です。

まず、社会に大きな影響力を持つ日本のテレビ局や広告代理店のトップが女性になるような、明日でもできることまで20年。その後、本格的な移民政策とベビーブーム創出まで20年。

そして、その結果が出るのが22世紀となります。

結果、この先100年日本の衰退は続くでしょう。いわゆるアルゼンチンモデルです。

image by: Shutterstock

 

takashiro 『高城未来研究所「Future Report」』
著者:高城 剛
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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