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正直すぎても馬鹿を見る。子供に「嘘はつくな」と言わない育て方

 それぞれの家庭にそれぞれの子育て方針があると思いますが、中でも少し扱いが難しいのが「ウソの是非」ではないでしょうか。無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、「ウソをついてはいけない」と指導するよりももっと効果的な「伝え方」を紹介しています。

ウソはいけない

いろいろな方の子育ての抱負・方針・考え方をお聞きする中で、「私には真似できないな…」と思うものに出会うことが、時々あります。具体的には、

  • 人に迷惑をかけない
  • ウソをつかない
  • 一度決めたら最後までやり抜く

そんな子に育てたい、育ってほしいという目標です。なぜ真似できないと思うかというと、たぶん生きていく中では、人に迷惑をかける場面・ウソをつくシーン・決めたことを断念する経験が必ず出てくると思うから。今号では、その中でも「ウソの是非」についてお伝えしますね。

私自身は、子どもたちに「ウソはいけないとは言っていません。なぜなら、私が子どもにウソを要求する時があるからです。これからの季節は特に多い時期。親戚からプレゼントをもらったけれど、興味のない品物だった時、子どもの正直な気持ちはなにこれ、いらなーい」ですよね。ですが、その場面で私は「ありがとう」と言うように伝えています。

同様に、実家などで用意してもらった食事が子どもの好みではなかった時も、本音が全然おいしくなかった」であったとしても、「ごちそうさま」と言うように伝えています。意図や意味合いの差はありますが、ウソかどうかで言えば、これらは完全なウソ」。それを促している私からは、「ウソはいけない」とは、言えません。

かと言って、ウソを推奨したり、どんどんウソついていいと言っているわけでもありません。私が子どもたちに伝えているのは、「ウソを使うのは難しい、面倒だ」という事実。

一度ウソをつくと、バレないように自分のウソを全て覚えておいて必要に応じてウソの上塗りすることが必要になってきます。このことを教えて「すごく大変で、決して居心地の良い生き方ではないと思うよ」「ウソはできる限り少ない方が、生きやすいと思うよ」と話しているのです。

でもそれは、あくまで我が家の考え方の話。もし「ウソはいけない」と考えているのであれば、その考え方でももちろんOKです。子どもに「ウソはいけない」と教え、言いにくいことも率直に言うという生き方を伝えていく。私のスタイルとは違いますが、それはとても立派な考え方だと思います。

もちろん、正直を通すことで摩擦・トラブルが発生することもあるでしょう。ですが、それらの出来事は経験を積んで対処を学んでいけば良いこと。ポリシーを一貫させていれば、子どもは親のメッセージを理解できます。そして、そのポリシーに応じた「学び」をしていくのだと思います。

読者の皆さんが、どんな考え方をお持ちか、とても興味があります。「わが家では、こういう方針でやっている」「こんな考え方で育てたいと思っているけど、実際には難しい」などのコメント、お気軽にお寄せいただけたら、うれしいです!

 image by: Shutterstock
 
 
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