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お金がなくても目の前にATM。郵便局の物販はコンビニを超えるか

郵政民営化から来年で早くも10年。その間、郵便局は大きな変化を遂げていることをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では、著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、最近郵便局が力を入れている「物販サービス」について詳しく紹介しながら、このサービスを利用する企業、消費者双方のメリットや今後の展開について考察しています。

日本郵便、物販売り場拡大で郵便局を千両箱に

こんにちは、佐藤昌司です。日本郵便の物販サービスが勢いを得ています。全国に点在する郵便局をコンビニのような販売拠点として捉え、郵便局での物の販売を強化しています。郵便局内での物販売り場が拡大しています。

日本郵便の子会社である郵便局物販サービスは、郵便局を通じて地域の名産品などを販売しています。郵政民営化により郵便局での物販が認められたため、平成19年に同社が設立されました。

郵便局が物販を行なっていることはあまり知られていません。郵便局のサービスに「頒布会」というものがあります。特定の月だけしか選べない旬の味覚の商品や通年で選べる商品などをカタログから選んで送ってもらえるサービスです。料金はゆうちょ銀行の口座から引き落とされます。

また、郵便局物販サービスや三越伊勢丹ホールティングスらが共同で設立したJP三越マーチャンダイジングは、郵便局のネットワークと三越伊勢丹の商品調達力を活かして、幅広い商材をカタログを通じて通信販売するサービスを提供しています。

これまでの郵便局の物販は通信販売やネット販売が主流でした。郵便局内での物販は封筒や便箋などに限られていました。そこで、頒布会やJP三越マーチャンダイジングのノウハウを生かして、郵便局内での物販を強化していくようです。全国にある2万を超える郵便局のネットワークを利用することで、物販による売り上げの拡大を狙うことができます。

郵便局の物販は、コンビニのような利便性とコンビニにはない魅力ある商品のラインナップとを掛け合わせることで、他にはない独自のサービスに生まれ変わりそうです。郵便局内での販売なので、高額商品の販売も可能です。仮に利用者に持ち合わせがなくても、窓口やATMで簡単に預金を引き出すことができるからです。

どうやら、郵便局はドル箱ならぬ千両箱になっていきそうです。郵便局の物販サービスに注目が集まります。

 

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店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業
著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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