【森友学園】なぜメディアは「例外」の理由を的確に報じないのか?

 

例えば、与党寄りの経団連の榊原定征会長は記者会見で「しっかりと国民が納得できるように説明してほしい」と述べ、売却価格について「なぜああいう価格の譲渡になったのか開示してほしい」と具体的な政府への対応を求めたが、これは問題が一般に「説明されていない」ことを意味する。それを政府の責任や政府が説明しようとしないことを嘆くのは簡単だ。しかし、納得のいく説明の基礎となる事実を報道は示せていないのが、結局納得いかないことにつながっているのだ。説明とは「なぜ」の理由が明確になっていることで納得につながるのだが、説明しても納得までに至らないのは、情報の不足である。ケアメディアの視点からすれば、手続の瑕疵により、ケアという関わり合いが分断化されたり、ヒエラルキーを作り出すことに加担することになる(この説明はじっくりと後日行いたい)。ケアするメディア、そしてケアするコミュニケーションは、水平型のコミュニケーションが基本である。これが透明性と公正性を担保するからである。ゆえに森友問題の情報の開示はケアする社会には重要なのである。

image by: GOOGLE MAPS(yamane niudou)

 

メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』より一部抜粋

著者/引地達也
記者として、事業家として、社会活動家として、国内外の現場を歩いてきた視点で、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを目指して。
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