【森友学園】なぜメディアは「例外」の理由を的確に報じないのか?

 

さて今回の事件をメディアは的確に報じているのだろうか、という点。米国の著名なジャーナリストであるビル・コヴァッチとトム・ローゼンスティールによる「ジャーナリズムの原則」で示されたガイドラインから考えたい。これは「ジャーナリズムが大衆の利益に役立っておらず損なっている」「大衆はジャーナリストに対する不信感と嫌悪が渦巻いている」現状を改善しようと1997年6月に始まった「危惧するジャーナリスト委員会」の議論や調査の結果、ジャーナリズムの目的は人びとが自由であり自ら統治するうえで必要な情報を提供すること」との結論を導き出した。さらにソーシャルメディアの発展により、2010年に二人は「Blur」を発表した。その中でジャーナリズムの「自問自答の3点」として、「1. 私はこの話題を誰か他の人に説明できるのか。自分の子ども、親、友人でも、とにかくその問題に注意を払っていない人に」「2. もし説明できないとすれば、私には説明するために、どのような情報が必要か。あるいは私が理解していないこととは何なのか」「3. 私はどこで、その情報を手に入れることができるのか」を挙げた。さらに説明の具体的なイメージとして「もし自分がこれを母親に手紙で説明するとしたら何と言えばいいのか」 を合わせると考えやすい。

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