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間違いだらけの参考書選び。そうなる前に守るべき7つのポイント

新しい参考書や問題集を揃えようと書店に出向くも、あまりの種類の多さにどれを選べばよいかわからない―。そんな悩みを抱えるお子さん・親御さんにアドバイスをくださるのが、無料メルマガ『齋藤裕一の「教育力」と「勉強力」 ~ココだけのリアル話~』。現役家庭教師の先生が、参考書選びに失敗しないための「7つのポイント」を紹介しています。

問題集・参考書の選び方

現在非常に多くの問題集・学習参考書が出版されています。「どれがいいんだろう…?」と悩んだ結果、とりあえず目についたものを購入したけれども、実際には利用しなかった、という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、書店で保護者の方とお子さんが教材を選ぶ際のポイントを7つお伝えします。どれも簡単ですぐに役に立ちます。ぜひ問題集の選び方の参考にしていただけたらと思います。

1.実際に内容を見るために、できるだけ書店に足を運ぶ

インターネットで本を買う人が、どんどん増えてきています。私も、欲しい本が決まっている場合にはよく使っています。しかし、どの本を買うか決めていない場合には、中身が見られないのが難点ですね。また、人から薦められた教材でも、お子さん自身が気に入るかどうかはわかりません。購入前に一度は中身を見た方が良いです。

2.お子さん自身が書店へ行く

この仕事を始めてから本当に驚いているのですが、保護者の方が教材を買ってくる、というケースが非常に多いです。しかし、このやり方には問題があります。なぜならその教材を用いて学習するのはお子さん本人だからです。お子さん本人が気に入らないものでは、なかなか学習モチベーションが上がりません。本人の意見を交えて選びましょう。

3.タイトル買いしない

「○日でマスター!○○」などといった、口当たりのいいタイトルの書籍が多いのですが、実際には「本当に○日でできるの?」「この内容でマスターって言える?」といったものが多いです。また、「やさしい○○」「標準○○」といった難易度表示。これも出版社によって大きく違います。タイトルのみをあてにせず中身を見て選びましょう。

4.実際に使っているところを想像して買う

「とりあえず買ってはみたものの、これでどうやって勉強したらいいかわからなかった」という理由から、教材が本棚の肥やしになることがしばしばあります。自分でこうやって使ったらいいなと明確にわかるものを選びましょう。

たとえば、私の場合、問題と解答解説が同一ページにあるものが苦手で、取り外し可能な解答解説がついているものを好んで使います。解答解説が目に入らない状態で問題をノートに解いたあと、問題・解答解説・自分のノートの3つを見比べる、という学習手順がはっきりイメージできるからです。

教材には、巻頭に「本書の使い方」といったページがあるものが多いですので、そちらを参考にするとよいと思います(見逃しがちな部分です)。

5.同一項目を比較する

パラパラページをめくるだけでは、それぞれの特色を把握することが困難です。

たとえば英語の参考書なら「仮定法」などと、項目を絞って複数の参考書の説明を見比べると、特徴が浮き彫りになり、選びやすくなります。

辞書の際も同様です。「make」など多義語の項を比較してみるとよいですね。

6.半分は解けそうなものを選ぶ

大体5~7割程度現状で解けそうなものがよいでしょう。この割合は、多くの入試の合格点の得点率とも合致します。

8割以上解けるものは、「その問題集を解いて得られるものが少ないのではないか?」という問題が生じます。逆に、半分も解けないものは、解いているうちに学習に対するモチベーションが低下します。自主学習にとっては不適です(塾・家庭教師の教材の場合にはそのかぎりではありません)。

7.見た目もばかにならない

内容がいくら良いものでも、「分厚い教材は開く気がしない…」「字が細かく、詰まっているから読む気がしない…」ということでは学習がはかどりません。特に苦手科目の場合は、余計敬遠してしまう傾向が強まってしまいます。

お子さんが「これならやってみようかな」と思える体裁、というのも大事です。ページ数が少なく字が大きめ適度な余白というのが心理的負担が少ないようです。

以上、7つのポイントをお伝えしました。いかがでしょうか? どれも簡単ですぐに役に立つのではないかと思います。ぜひ、明確な視点を持って、教材選びを行ってください。お子さんに適切な教材を選べれば学習効率は飛躍的に向上します。

花ヶ崎@LFL公認学習アドバイザー

 

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