訪日者数増加の鍵となるか? リアルタイム翻訳機「ili」への期待

 

翻訳機「ili(イリー)」は言語の壁を取り払うか?

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ソウル聯合ニュースの《韓国人の海外旅行先 一番人気は日本=旅行サイト調べ》は《満19歳以上の韓国人ユーザー1668人のうち、今年海外旅行の計画があると答えた人は92%だった。このうち、最も行きたい国・地域として日本を挙げた人が20%で最多を占め、次いで米国とタイ(各9%)、台湾とスペイン(各7%)の順だった》と伝えました。

世界における日本語の特殊性は来日してもらい、ナマの日本を見てもらうにしても理解の壁になってきました。

株式会社ログバーが開発し翻訳機「ili(イリー)は《【速報】世界初のウェアラブル音声翻訳デバイス「ili」(イリー)」を公開、法人向けサービスを6月から開始》にあるデモンストレーション動画、続編の体験記事を見て大いなる可能性を感じます。

取り敢えずは各種の窓口に置いて、外国人客がする質問を日本語に翻訳する用途が想定のようです。1本では片方向の通訳しかしませんが、2本持っていけば対話が可能になります。いずれ訪日客に貸し出して各地を回ってもらう方向に進むでしょう。

《専用の管理ソフトで入出力言語を日本語、英語、中国語に切り替えることができる。英語圏からの顧客に加え、近年増加している中国語圏からの顧客にも対応可能。韓国語も2017夏頃に対応予定で、タイ語、スペイン語にもやがて対応する予定》なのです。どれくらい使えるシステムなのか、自分で試したい気分満々です。

なお、1年前の第512回「訪日観光客、リピーター増で質の変化始まる」では主要7空港の出入国シェアなど変化の兆しを扱っているので参照して下さい。

 

image by: ili

記者コラム「インターネットで読み解く!」

『記者コラム「インターネットで読み解く!」』

著者/団藤保晴

インターネットの水先案内をして15年の実績。元全国紙科学記者として鍛えた目利き力を駆使し本音で語る鮮烈時事コラムを担当。現在、「Blog vs. Media 時評」を中心にした活動のダイジェストをお届けしています。

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