6月といえば梅雨の季節。雨続きで憂鬱な時期ですが、無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』の著者・須田將昭さん曰く、実は春と夏の両方の星座や惑星が楽しめる、隠れた天体観測シーズンでもあるそうです。雨の多い季節だからこそ、天気がいい日は夜空を見上げてみるのもいいかもしれませんよ。
6月のほしぞらの見所
6月に入りました。ということで、今月の星空の見所をご紹介したいと思います。
まずは惑星たち。水星も金星も夜明けの東の低空に位置しています。金星は3日に西方最大離角を迎えるのと、明るさも-4等級と非常に明るいので簡単に見つけられるでしょう。日の出前に見ないとダメですが…。
外惑星では、春の星座おとめ座に位置する木星は、まだまだ観測しやすい時期です。ひときわ明るく輝いているので、これもまず他の惑星と見間違うことはないでしょう。上旬で夜9時ごろには東の空に輝いているのが見えるはずです。
今の土星の輪の開き方は非常に大きくて、もし機会があれば天体望遠鏡で覗いてみてください。土星ほど神秘を感じる天体はなかなかありません。7月、8月と引き続き観測しやすい時期を迎えます。楽しみな夏ですね。
星座としては、東の空から夏の星座がたくさん上ってきます。先日お話ししたさそり座は土星より先に見えているはずです。
夜中には天頂付近(頭の上)に大きく夏の大三角が輝いているのに気がつくと思います。わし座のアルタイル(彦星)、こと座のベガ(織姫星)、そしてはくちょう座のデネブ。天頂付近を通るので、秋が深くなってもいつまでも見られる星座たちです。
空が綺麗だったら、わし座のアルタイルの近くに5つほど固まった星たちの並びに気づくかもしれません。ひし形とそこから少し離れて一つの星。いるか座という星座です。一番明るい星で4等級ですので空が暗くないと見えないのですが、一度気がつくと、並びのわかりやすさと、いかにもいるかだなあという感じで、きっとお気に入りの星座になると思います。
もし天体望遠鏡で星を見ることができるようでしたら、ぜひいるか座の口の星(γ星)を見てください。とても綺麗な二重星です。
6月は大方が梅雨などでなかなか夜空を眺めることも難しいのですが、晴れ間に少しでも星たちと対話できたら嬉しいですね。
こうして時々星空案内を書いていますが、自分自身は随分と空の綺麗なところでの星空三昧というのから離れているなあ…と思います。
住んでいるところでも、かろうじてある程度の星座は見られるものの、降るような星空とは随分とごぶさたです。
日頃の忙しさにかまけてついつい遠ざかってしまい、それが習い性になってしまっていますね。今年はもう少し星と近づきたいと思うところです。
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