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これでもいじめは隠蔽される。探偵が暴露した、学校のウソ報告書

茨城県取手市で、女子中学生がいじめを苦に自殺したにもかかわらず学校側の報告を受けた教育委員会が「重大事態ではない」と議決した事件は、全国で大々的に報道され大きな批判を浴びています。資料写真入りのHTML版にリニューアルしたメルマガ『伝説の探偵』の著者で現役の探偵である阿部泰尚さんは、過去に自身が調査した公立小学校のいじめ案件でも、同じように事実を隠蔽する「報告書」があったことを紹介。事件の顛末を細かく記載し、学校という組織の隠蔽体質を痛烈に批判しています。

公立小学校で起きたいじめ隠蔽事案についての報告

大なり小なり、学校という組織は都合の悪い事実を隠蔽してきた。それが善となることもあれば、悪となることもあるが、ほとんどは悪となる。

先日からニュースを賑わせている「取手市中三女子いじめ自殺」に関する報道も、多くは学校や教育委員会、第三者委員会の隠蔽に問題がある。

では、隠蔽はどのように起きるのか?

今回は、実際の事例と資料を使い、スキャンダルとなるような問題が隠蔽されていく様子を見ていこうと思う。

この件は、東京都目黒区の公立小学校で起きた事例である。

この件で被害者となる女児はなんと小4から小6の卒業期までいじめの被害に遭いながらも、両親のサポートでなんとか学校に通い続けたが、執拗に続くいじめは解消されることなく、具体的な施行もなされることはなかった。

以前、この問題は少し取り上げたが、今回は画像や図解を使えるので複雑な問題を可視化できることやさらなる隠蔽が起きている事実などが判明したため、ここで取り上げたい。

いじめは大きい問題と言えるものは7回あるが、のちに判明した児童がいない時間で起きた問題から、その全てを児童間で起きた問題なのかという疑問が生じた。

事件詳細

平成27年11月10日、それまでもひどい被害を受け続けていた女児は、所用のため朝一番で登校した。校門前に到着したのは、午前7時ごろと推定されるが、この段階で児童は校舎に入ることができないため、女児は校門前で待つこととなった。

学校が事件初期に作成し保護者への説明に使った報告書によれば、 当日の午前7時5分 に副校長が校舎見回りの際に、この女児の上履きを手にとって異常がないことを確認していると報告している。

女児は午前7時36分から43分の間に正門から入り、O教諭とすれ違い、校庭を通って昇降口のある下駄箱から上履きを手にとった。この上履きは、太めのマジックで黒く汚されている状態であったため、女児は職員室へ上履きを持っていき「こうなっていました。」と副校長に報告した。

この写真は、実物の写真である。

何度も被害を受け続けていた女児にとって、これは精神的に極めてキツイことであったし、いじめ被害を食い止められない学校も、この段階では教育委員会の指導主事がすでに入っているが、教育委員会にとっても衝撃的ないじめの発覚であったと言える。

7時50分に学校長が教育委員会指導課に通報、保護者には8時10分に電話で報告した。

その後、保護者は10時ごろに来校し、学校長から説明と謝罪を受けているが、その折、指導主事(教育委員会担当者)らが、副校長が女児の上履きを確認したとされる7時5分から女児が上履きの塗りつぶしを発見したとされるだいたい7時45分までの間に校舎内にいた教職員の聞き取りを進めていた。

初期に学校が提出した報告書

Y教諭は午前7時に出勤したとこの報告書にはある。各点検をするのが仕事であり、その後は所定の場所にいたとある。このY教諭の証言はのちに重大な意味を持つ

T教諭は午前7時に出勤し、45分まで靴箱には行っていないとある。
G教諭とM教諭は下駄箱側の教室のクラスを担当しているが45分まで下駄箱には行っていないとある。
O教諭は、7時30分出勤とあり、詳細は書かれていない。

つまり、学校ではいわゆる犯行時間に校舎にいた教職員を容疑者としたのであり、そのほかの可能性については、この段階では考慮していなかったことになる。

特に度重なるいじめ対策の不作為や被害者の神経を逆撫でするような対応の他、担任教員による誤った見解や間違った指導の実施などにより、学校と被害保護者の関係は悪化していたと言わざるを得ない状況であり、特に、報告書にあるT教諭やO教諭は、いじめの指導を著しく誤る(いじめられる側に原因があるという指導、被害者側に謝罪をさせていじめをなくそうという考え)などから、いじめ対応の担当から外されるなどしていたから、被害保護者との関係性は悪かった

この関係悪化や両教諭がやったかもしれないという疑念は、その実、職員室内でも、そう考えるものが多かった事実から、特に「教職員による犯行」であろうと考えやすかった状況であったのである。

私も色々と内偵を進める中、特にO教諭の動きについての報告が明瞭ではなく、学校長も副校長も口を濁すので、何か隠されているのではないかと考えたが、校舎の形状から考えて女児の下駄箱まで行くには無理があった。

後の話し合いによって判明した事実

初期に提出された学校側の報告書にはいくつもの瑕疵があった。

例えば、O教諭については7時30分に出勤とのみあって、それ以外の言及はなかったが、学校はすぐに行った聞き取りによって、詳細な動きを学校側は把握していたことになった。被害女児がすれ違ったという証言をしたこととも符合し、犯行を行うにはあまりに時間がタイト過ぎるということがわかった。もちろん、校舎内を走り回れば話は別なのだが、そんなことをすれば、他の教員からの証言に出そうなものである。

また、 当初の疑いが教職員に向いていたのにもかかわらず、学校長は翌日の11月11日に所轄警察に相談をしている。 初動捜査の観点からすれば、この段階で唯一の証拠物である「上履き」は様々な教員が触れてしまっている状態であり、指紋鑑定などはそもそもが絶望的状況であろう。

学校は治外法権ではないのだから、教育活動の一環とはならない前提があった以上、すぐの通報をしなかったことは、事態の究明を暗に妨害したという結果になる。

私の手元には、この 小学校で行われた各種話し合いや私も参加した保護者と学校との話し合いの議事録などがある。

東京都教育委員会では、いじめ問題についても有識者を指名して作る「学校サポートチーム」を推進しており、類もれず、この小学校でもサポートチームによる話し合いが平成28年12月2日に行われている。

主な議題は、 平成27年11月10日の件が「重大事態」に当たるかということが話し合われている が、私はこの議題に大きな疑念を持つ。

賢明な読者の皆さんも同じことを感じていると思う。そもそもサポートチームが議題として話し合うには、 時間が経過し過ぎている。 また、この議題は、いじめについての「重大事態」であり、教職員の犯行の可能性が完全に否定できない状況下においては、 これ自体を「いじめ」と捉えて良いのかという大前提についての崩壊があると言わざるを得ないのだ。

いじめに関する法令や各教育委員会発行の方針などからしても、重大事態とは、主に「不登校」となっているとか「財物を取られた。」などの状態から判断しようとするが、このケースのように、女児は学校も教員との対応にも強いストレスを感じながら、一種の睡眠障害などもあったけれど、家族のサポートとズタボロになった心でも自分に鞭打って登校を続けた場合は、わかりやすい「不登校」までにはなっていないから、 重大事態とするかは、学校長などの判断となる。

学校長は女児との面談を途中で打ち切ったり、積極的な語りかけなどはしておらず、「私には解消できない。」と言ってしまっているから、これを自らの決断として「重大事態」とはしないであろう。

サポートチームは、教育委員会の指導主事や人権擁護員、警察職員、住区の議員、民生児童員などが並ぶが、そもそもこの問題について正確な情報を学校側から提供を受けたとは評価できない。

なぜなら、この議事録では、 保護者は教職員がやったと思っているが、本人がやったとも言えるではないか と書いてある。また、 いじめ認定がされたと言える他の事案についてを「友人とのトラブル」と表示 し、暗に「いじめ」ではないと示唆している。

一方、サポートチームの委員の中には、「両親に問題があるのではないか?」と発言していることから、その前提として、被害女児本人の自作自演であることにしている。

もちろん、委員の中には、いじめ方でいうところの重大事態の定義には沿わないが重大な事件であることは間違いないのだから、対応すべきだと言う意見もある。しかし、議事録 中途からの主題は、リスクマネジメントであり、この件で学校などが訴えられた場合の訴訟リスクについてが盛んに話し合われた。 そして、刑法に触れなければ、訴訟というものはないと言う委員の言及があり、そうしたリスクを学校サポートチームは回避できるように意見を出すともある。

なんとも情けない限りだ

これでは、校長サポートチームであり、学校を構成する教員や児童、保護者などをサポートするチームという第三者性を著しく欠いているし、結果、これを開いた校長は、自らの保身を守るために一見専門性があるようなサポート委員に助けを求めたに過ぎない。

そもそも、刑法外においても、民事でいえば不法行為、行政と考えればいわゆる不作為による問題は十分訴訟のリスクがある。これについては弁護士さんらの分野だが、私ようなものでも十分理解できるものである。

この問題の異常性

さらにいえば、この問題にはものすごい異常な出来事が発生しているのだ。

実は、11月10日の事件の後、翌年3月31日目黒郵便局の消印で、被害女児の両親に当てて犯人の親と名乗る人物からハガキが届いている。

これは、そのハガキの消印(実物)である。

宛名は手書きされており、 内容は「教科書フォント」で「上履きにペンでいたずらをしたのはうちの子です。」と告白から、在学中に必ず親子で謝罪するというものであった。

そして、このハガキ事件はすぐに被害女児の保護者から学校に報告されている。その上で、保護者は対応した副校長が、宛名を見て何かピンときたような表情をしていたと言っていた。

多くの児童や教職員の字を見ている立場であろうから、もしかすると、誰か当てがあったのかもしれないが、この時、私が保護者から受けた電話では、保護者は副校長からこう聞いたとある。

○○さんに危害を加えるつもりはないと思います。」

……加えているじゃねぇーか。

さらなる疑問は、今の学校では連絡網で電話番号は保護者間で共有はあっても、大々的に住所録の配布はない。都会の小学校の保護者である。ママ友だと言っても数名であろうし、住所を知る立場にある人は保護者としてはごく限られるのである。

一方的に住所を知っているということも十分あり得るが、それはそれであまりに奇妙だと言える。

一方、クラス担任などにならなければ、保護者・児童の住所はなかなか知り得る立場にはならない。それも長くて2年ほどだろうから、年賀状や暑中見舞いなどのやりとりがなければ、個人的に住所を知ることは不可能であろう。

実はこういう面から言っても、児童が実はやったという根拠が薄れるのだ。

本人自作自演ではない理由

これを書くことすら、私は嫌なのだが、そもそも複数件の被害をずっと受けてきたわけである。このような疑いを教育者であり、ある意味最も長い時間を同じ空間で過ごし、それを管理すべき教員の口から発せられること自体が、私にとっては事件なのだ。

私には色々とアドバイスをくれてたりする教育者もいるが、数が多ければ、質の悪い者もいるのだと言わざるを得ない。探偵界でもそれはおなじだから、どの世界にもいるだろう。

この小学校では特に持ち物についての制限があった。児童については学用品であるが、例えば、今時の小学校では「シャープペンシル」などは使用が禁止されており、主に鉛筆を使うから、誰も筆入れに「シャープペン」を入れていない。あるとすれば、お名前ペンだ。これは細身の黒マジックであり、ペン先が比較的尖っている。被害を受けた上履きを見ると当然に分かることだが、これはペン先が四角になっているマジックを使用している。

また、被害女児は下駄箱でクラスメイトの男児と挨拶を交わしている。彼は被害女児のすぐ後に来ていたから、女児にマジックで塗りつぶす時間的猶予はない

(上履き中央に名前が薄く書いてあるため、靴の先のみ写真で示したが、マジックは靴全体に塗られており、これを行うには少なくとも1分以上の時間を要するものと考えられる)

一方、教員は学用品という概念はなく、いわゆる筆記用具ということになるが、様々な資料を作成することから太マジックは所持していよう。また、職員室や各課の準備室には、このような黒マジックは存在するであろう。

現在も続く調査だが、もはや対応自体が問題

Y教諭の証言を思い出して欲しい。冒頭の方で太文字で表示しているのだが、この教諭が詰めていた場所から下駄箱の関係からすると、 必ずと言っていいほど、下駄箱に行けば、Y教諭の記憶には残る はずなのだ。

出勤時間などから考慮するに、7時少し過ぎにY教諭はこの部屋にいたことになり、副校長のいう7時5分に校舎の見回りで上履きを手にとって確認したという証言は不合理な証言となる。

なぜなら、 副校長がこの点検をするには、Y教諭と鉢合わせている可能性が極めて高く、全く音が出ない状態で廊下を歩くことなどは不自然である から、副校長の7時5分に点検をしたという証言は本人が言っているだけであって、不自然なのだ。

そこで、私は数名の関係者から話を聞いた。

彼らは口を揃えていう。

副校長は点検などしておらず、職員室と校長室を往復していたはずだ と。

副校長の点検は、主に被害女児が先に何か被害を認知して、問題となることを防ぐことが目的であり、実は、その前に上履きに画鋲が入っていたことを確認しているらしいのだが、それは児童が全員帰った後の点検であり、朝の忙しい時間に、児童対応という本来はあまりしない活動に時間を割くわけがない。と。

なぜ教職員が疑われたかといえば、副校長が7時5分に上履きを点検し異常はなかったと言ったことで、前日に行われたものではないとなり、この7時5分から被害女児が被害を確認するまでの時間帯に校舎内にいた人物は、教職員に限られるため、教職員が疑われたのである。
これはごく自然な推理なのだ。

ある職員は、こう言った。

「きっと副校長は被害女児の保護者との対応窓口になっていて、私はいつも見守っていて、色々点検していると言っていたから、それを攻められると思って、朝の時間に点検をしていたと言ったのではないか」

副校長の点検のことで、教職員が疑われ、それで校長から聞き取りをされたり指導主事から聞き取りをされたりしたから、みんな副校長に反発していたし、いい加減なことを言うなよってなっていた」

「そもそも、児童の書類がなくなったり、そう言うのが本当は2度あって、1度は少し問題になったけど、2度目は隠されていて、それがシュレッダーの中から見つかったと言う事件もあって、それは明らかに教員の犯行なんだけど、誰がやったかは結局追求も何もないままに終わったから、職員室はかなり空気が悪かった」

私は 仮に副校長が点検をするとしたら、どの辺りをどの程度回るのですか? と質問をしてみたところ……。

「副校長は朝ではなく、児童が帰った後に見回りをしていることがあった。その時は、 掲示物、教室や教室周り、下駄箱などを歩いて回っていた 」

私も校舎に入ったことがあるし、中の情報はもらっているので、これを全て回り、よく目視をして点検をして歩くとなると、 足が速い人で25分、普通の歩速でだいたい30分程度の時間が最低でもかかる 。

副校長はどの学校でも事務型のトップであり、PTAの取りまとめも含めて複数の雑用があり、事務の整理もある教員の中では最も忙しい立場である。この実態を私も知っているから、実は私は何度もこの副校長に確認をしている。

本当に朝点検をしたのですか?

「あなたのその証言は、結果的に教職員がやったと言う可能性が極めて高いと言うことの根拠になりますよ。あとで証言を翻すのは、今後校長が行うと言っている調査を根本から覆すことすらあることなのですよ」

しかし、副校長は、「確かに点検したのだ。」と意見を曲げなかった。ところが、私や保護者が当時は話を聞けない相手であった多くの教職員や当日当時出勤していた他の教員は、副校長が忙しい朝に点検しているはずはないと言っていたのだ。

時間的な考察からも、校舎内の点検には相当な時間を要するのだから、副校長が点検したと言うのは不自然であろう。

こうなると、当初のスタンスに立戻らねばなるまいが、道具としてのマジックを児童が持ち合わせていないことや、のちに送られてきたハガキの件を考えれば、この件には少なからず、大人が深く関与していたと考えるのが自然であろう。

果たして、これは放棄すべき問題なのか、児童が卒業したから終結したで済ませて良いのか。

すでに被害女児は小学校を卒業し、中学生になっている。

しかし、彼女は深く傷つき、小学生当時の思い出はあまり思い出したくないものではないという。

この問題で作成された学校から教育委員会への報告書などでは、虚偽事実が多数あり、それ自体は録音テープなどで全て証明できるのだが、専門家を集めたサポートチームの議事録といい、結局は校長らの保身のため、体裁よくまとめられ、不利なことが隠されるだけではなく、虚偽事実を作り上げて記載するなど、その悪質性は際立っている。

私が残念に思ったのは、この小学校の校長は、いじめの対策は続けるのだと言うから、私は学校にもよく協力したし、わずかしかない時間を割いたのだが、議事録によれば、いじめの対応はしないし、再調査もしないとはっきりと書かれていたことだ。

私や被害女児の保護者の前では、いじめの対応はしますと言うのに、その裏で行われる教職員や教育委員会、学校サポートチームには、保護者が異常なのだと言い続け、対応はしないと言う。 この二面性を、世の中では嘘つきというのだ。

そして、結果自らの保身を最優先にしたことは、教職員犯行説が濃厚だという今回取り上げた事案においては、その不都合さから、よく調査もしないで、被害女児の自作自演かもしれないという無理やり作った可能性を示唆することで、場を切り抜けようとした。

一方、これは同じ管理職としての副校長も同様の対応であると言わざるを得ない。

隠蔽は管理者、責任者の保身から始まる

この件で色々と問題が生じていたクラス担任や重要となる立場の教員は、転勤ということで、現小学校からは姿を消した。例えば、通常ならばもう少し在任していても良いだろうと期間の教員や残留を申し出た教員もことごとく飛ばされたのである。

残っているのは、校長と副校長だ。

多くの議事録は創作が加えられており、必要な発言の記載がなかったりしているのだが、この作成者は書面には副校長とある。

私が話し合い中にした校長や副校長には不利になる話も、議事録では割愛され、あたかも私がこの問題を公開し、彼らの名誉を傷つけようと脅しているように書かれている。

そして、これは教育委員会に送られ、およそ指導課の課長あたりがこれに目を通したのだろう。

ところが、それは全くのデタラメと言わざるを得ない報告がなされたのであり、それはまさに副校長や校長の保身のために作られた資料なのだ。結果、教育委員会は判断を誤り、十分な対策も人も送ることができなかった。

そして、こうした判断ミスは今となっては問題を解決するに足る十分な対応をしなかったという結果のみを生み出してしまい、これは、一方で教育委員会には不都合な事実となった。

ここで初めて、学校と教育委員会の利害は一致するのだ。ともすれば、弱き声に見える保護者や団体を持っているとはいえ、彼らからすれば一介の探偵に過ぎないチンピラ程度の私などは黙殺すれば済むと考えたのだろう。

こうして隠蔽は加速するのだ。

無能な責任者が大義のない保身のみにすがり、それが隠蔽となる。小さな嘘は、それを通すために次々に嘘を重ねなければならず、結果として大きな嘘となっていくのだ。

いじめ問題が何も進展しないのは、このような感覚の管理職やこの問題を真剣に考えようとしない、実行しない学校社会の問題なのだ。

様々な問題を抱える教育行政であるが、こと、いじめ問題についても、抜本的で強力な大手術が必要ではないかと私は思うのだ。

image by: Shutterstock

阿部泰尚この著者の記事一覧

社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
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