何度注意をしても凡ミスを繰り返す部下にほとほと困り果てている…、そんな方、もしかしたら指導法に問題があるのかもしれません。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、凡ミスを限りなく0に近づける方法を記しています。
ミスの強化に注意
非常に深刻な事態を招くようなミスというのは色んなチェック機構が用意されているのが普通なので、簡単には起こりにくいと思います。
私たちが日常生活の中で、仕事の現場で、学習の場でついつい起こしてしまう「凡ミス」は、なかなかなくなりません。「ついつい」ですから、無意識にやってしまうからでしょうか。
残念ながらこういったミスを完全になくす、ということは無理だと思います。ただ、工夫を重ねることで、限りなく0に近づけることは可能でしょう。その時のポイントは、ミスの分析です。注意する側(親、教師、上司、先輩などなど)も、そこを意識したいところです。
「計算ミスが多い」からとドリルを買ってきてさせてみる…。ミスの内容を検証しないままどれだけドリルをやってもミスは減りません。むしろ、ミスするパターンが繰り返されるので、ミスの強化につながるだけです。ミスするパターンを意識的に修正することをしないといけないということです。
注意する側は「ミスするな」というだけでなく、一緒に検証していくことが大事です。部下、後輩がよくミスするとしたら、どんな時に、どんなパターンでミスするかを一緒に検証し、ではどうしたらミスが減るかを考えてあげたいところです。
ミスは無意識な行動様式に起因しているのが多いので、本人が気づくのは難しいものです。できるだけ上級者、経験者(上司・先輩など)がサポートしたいところですね。
凡ミスは単純なものだからこそ、修正する手がかりが少ないように思えます。「こういう時にミスしやすい」というのがわかれば、「こういう時には気をつけよう」ということに意識を向けることができます。
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