連日の猛暑日。暑さがピークを迎えるのはこれからだと思うとさらにグッタリしてしまいますが、そんな季節にピッタリで簡単に作れる「ガスパチョ」の効用とレシピが、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』で紹介されています。二日酔いにもオススメとのことですよ。
寝苦しい朝のガスパチョ・チェック
連日熱帯夜が続きます。ぼくなどは仕事柄、夜中や明け方に救急車のサイレンの音がすると「あれっ!? ご近所で熱中症かな??」と気持ちがドキドキします。
日中気温が高くて就寝時も気温や室温が下がらないと、カラダの表面の体温が充分に下がりません。
熟睡するためには体表の体温が下がることが必要
日中の活動時間、カラダの表面に近い部分は体温が上がります。活動したりものを考えたりするカラダの働きは、カラダの表面に近いところに役割が集中しているからです。
日中活動したカラダの表面の働きは、就寝時、体温を下げて活動を十分にクールダウンします。同時にカラダの深部の体温は上昇して、回復する内臓の働きがしっかり高まります。
日中の活動時と就寝中の回復時で、カラダの表面と深部の体温には差が生じているわけです。
熱帯夜の睡眠への影響
熱帯夜が続くとカラダの表面の体温が充分に下がりません。体表に熱を感じると、カラダは自ら発熱していると勘違いして、体表の熱を下げるために寝汗をかき、深部の体温を下げるために就寝中の内臓の働きをわざわざ弱らせます。
発汗は毛穴の筋肉をひきしめて体表部の血管を絞るようにして、体温調整の汗をかきます。毛穴一つの筋肉は小さいですが、全身ともなればそれなりの筋肉量になりますし、ひと晩じゅう汗をかいていると発汗の筋肉の運動量はかなりのものになります。
またひと晩じゅう回復機能にブレーキをかけ続ける内臓は、本来の目的である疲労回復をゆっくりおこなうため、どうしてもいつもの睡眠時間では充分に体力を回復しきれません。
こうして熱帯夜が続くと、汗をかくことで「無駄な筋トレ疲れ」と不十分な回復で疲れはどんどんたまります。
寝苦しい朝のガスパチョのススメ
寝苦しさを感じる朝、充分な疲労回復を済ませていないカラダは、目覚めることを拒否します。
- 朝起きられない
- ついつい二度寝
- 鮮明なリアリティのある夢を何度もみる
- 起床時、手足がだるい
- 汗ばんでカラダが冷えている
- 首肩や背中がこわばる
- お腹がガスっぽくて腰痛
- 朝一番の排尿量がすくない
- 顔や手足がむくむ
- 眼の下にクマがはっている
こんなことが連日続くようなら、毎朝トマトの冷製スープ「ガスパチョ」を飲んでお出かけすることをおススメします。
ガスパチョの作り方
- 大きいトマト:1コ(皮が気になるなら湯むきします)
- きゅうり:半分
- レモン果汁:大さじ1
- にんにく:1片
- オリーブオイル:大さじ1
- お好みで塩:少々
以上をミキサーにかけます。ハンドミキサーでもよいです。
すぐに飲むときは、いっしょに氷をいれておくと冷たくいただけます。前の晩に作り置きする時は、翌朝に氷をいれてもう一度ミキサーにかけるとよいです。仕上がりはトマトの大きさや含まれる水分量で差はありますが、とろみのあるスープに仕上がります。
- 疲労やむくみを感じる人は、玉ねぎを加えて作ると血流が良くなり疲労感の回復によいです。
- 日焼けして肌にかゆみを感じる人は、ピーマンをいれると肌の回復に効果的です。
- レモン果汁を好みのお酢に変えると、カラダを冷やしすぎることを予防できます。
ガスパチョの効能
トマトはお出汁の成分がたくさん入っているので消化吸収の良い内臓の栄養補給と、赤い色素「リコピン」による抗酸化作用による疲労回復と抵抗力増強に役立ちます。きゅうりは質の良い水分とミネラル分の補給ができ、体表のむくみやほてりを効率よく回復してくれます。にんにくが入ることで、食欲を増して内臓への血流をうながし、気力を高めてくれます。さわやかなレモンの香りは、野菜の青臭さをやわらげてくれるので飲みやすくもなりますし、酸味は肌や血管をひきしめて朝のだるさをとり除いてくれます。
食欲のない時には、朝食をガスパチョだけで済ませて、本格的な食事はランチ以降に取るようにすると、疲労したカラダに負担をかけることなく1日を過ごせます。作り置きして冷蔵庫に保存しておけば、手軽にガスパチョを飲むことができるので、夏場の気力の回復と美肌づくりに一役買ってくれます。
じつはガスパチョ、二日酔いの時にもおススメです。 下戸のぼくは試したことはありませんが、ガスパチョはお酒の熱を冷まして、肝機能を高めてくれるので、飲み疲れたカラダにはうってつけです。
夏の土用を過ぎると今年は厳しい残暑になりそうです。5月からの暑い日差しとから梅雨で、すでにカラダは夏の疲れで疲弊しています。エアコンや入浴で上手に体温調整しながら、少しでも質の良い睡眠が取れたらよいですね。
「ああっ、今晩もちゃんと寝られなかった」というときには、ガスパチョでリカバリーしてみましょう。残暑厳しい今年の朝食は、ガスパチョで決まり!
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