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さあ追い込み。親がこうすれば子供は夏休みの宿題をやる気になる

8月も中旬に入り、子どもたちの夏休みもあとわずか。そこでよく聞くお悩みが「宿題に手を付けない子どもたち」についてです。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、小学生くらいまでのお子さんで、宿題へのやる気を出せない場合にの解消法を紹介されています。

やる気を引き出す応急処置

夏休みも、残すところあとわずかですね。この時期に、全国のパパ・ママを悩ますのが、「まだ宿題が残っているのに、うちの子は全然手を付けていない…」という問題です(笑)。

ある程度大きな子であれば、「この人の人生は、この人のもの。自分の行動の結果を受け取って、学べばいい」と考えて、見守りに徹するという選択もアリでしょう。ですが、小学生くらいまでは、親の導きが必要な時期。だからと言って、安易にお説教をしても無駄ですよ。逆にやる気が失せて、エンジンがかかるのがさらに遅れるだけ。

また、親ばかりがやる気になってムキになってしまうのも不適切。子どもの問題は、子ども本人が意欲を持って取り組む必要があります。親にできるのは、子ども本人がやる気になりやすい状況・環境を作ってあげることと、気持ちを切り替えるきっかけを提供してあげること。その内容と方法を、具体的に説明しますね。

まず、やる気になりやすい状況・環境を作ってあげることから。これは、逆に言うと「やる気になりにくい状況を、解消する」です。ではその「やる気になりにくい状況」が何かと言うと…、次の3つがダントツのトップ3です(笑)。

1 眠い・疲れている
2 ダラダラ気分
3 他のことに夢中

この3つに対しては、まず1.を解消して→次に2.3.をセットで攻略──という作戦がおススメです。

まずは休息。キャンプ・合宿や旅行帰りなどの疲労が溜まっている時は、良く眠り、ほどほどに食べるのが基本です。1日しっかり休んだら、身体を動かす活動も入れていきましょう。

余談ですが、サッカーのプロ審判員の方々も、この流れで休息を取っています。試合を担当した翌日はしっかり休み、その次の日は「Active Rest」と呼ばれる軽い運動をして、疲労回復を促進しているそうです。

普通に外遊びでは暑くてバテてしまいそうなら、1~2時間ほどプールに連れて行ってあげるのがお勧めです。

次に、3.を利用して2.を解消します。つまり、何か好きなこと・楽しいことをすることでダラダラ気分から抜け出す──というワザ。単純なところでは、

テレビを観る
ゲームをする
マンガを読む

などでしょうか。ここでのポイントは、長時間にしないことと、やる気を引き出すスイッチを先に決めておくことの2点。

「サザエさん観て、それから宿題やるのはどう?」
「3回だけパパとゲームで対戦してから、観察日記を書いちゃおうか?」

加えて、ご褒美があると俄然やる気が増すというのも、人類普遍の法則です(笑)。

「計算ドリルが全部終わったら、パフェ食べに行こうか♪」

ただし、ご褒美はクセになると危険なので、大きな節目だけに限定しておきましょうね。

子どもの好きな活動にからめて、やる気を引き出す工夫も可能です。どのように組み立てるかが難しいですが、うまく活用できると、効果は絶大です!

例1:カブトムシの世話

「先に買い物してから、宿題を済ませちゃおう。宿題が終わったら、一緒にカブトムシのお世話をしようね」

こんなふうに声をかけて腐葉土やグッズを買いに行きます。一緒に品物を選ぶことで子どもの活力を引き出しながら、いちばん楽しい作業をご褒美にしてしまう、という工夫です。

例2:お菓子作り

「クッキー作るよ~♪ 一緒にやる? じゃ、焼いている間に漢字練習してていいよ。26ページまで終わったら、おやつにしようね!」

手指を動かす作業も、子どもの集中力を高めるのに役立ちます。自分で作ったクッキーの美味しさは格別です。それがご褒美に待っていると思えば、宿題も捗るはず(^^)。

こうしたサポートは、子どもが無事に夏休みの宿題を終えられるためでもありますが、本当の目的は別にあります。より大切なのは、

・がんばり時に向けて、自分のコンディションを整える
・うまく気分転換して、ダラダラ気分から抜け出す
自分のスイッチを入れて、やるべきことに取り組む

こういった成功体験を積ませてあげて、必要な時に自分でできるようになること。そのために、はじめのうちは親がサポートしてあげているんだ──という意識を、忘れずにいてくださいね。

この意識の有無は、失敗した時・狙い通りに行かなかった時に大きな差となって表れます。単に宿題を終えさせることだけに目が行っていると、例えば、気持ちの切り替えに失敗していつまでもズルズルとゲームを止めない子に対して、猛烈に腹が立ったりします。

でも、「子どもに成功体験を積ませる手伝いをしている」との意識があれば、「あー、この子は、このアプローチだと逆効果だったか~(苦笑)。じゃ、別の手を考えなきゃな」と冷静に考えてあげることができるはず。

今日は、ちょっと難しいことをお伝えしました。参考にしていただきつつ、すぐに実行しなきゃ! と気負わないようにしてくださいね。躍起になりすぎず、うまくサポートしてあげることを目指していただけたら、私もうれしいです!

image by: Shutterstock

 

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【著者】 パパコーチ くろさわ 【発行周期】 週刊

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