誰もが羨む家柄、学歴、仕事、収入…。「どれ一つ自分にはない!」と自暴自棄になる前に、暇つぶし程度と考えている「SNS」を見直してみませんか? 今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、何も武器がない人でもSNSを活用して自分のブランド力を高め、人から評価されるようになる「裏ワザ」を紹介しています。
ブランドは日々の行いで構築される
東大を卒業して、NTTに勤めています。と言われたら、何となくどんな人なのかイメージ出来ますか?
- 頭の良い人なんですよね
- エリートなんでしょ
- 年収高そう
- 安定したお仕事ですね
- 立派な方でしょうね
みたいに考えるじゃないですか。でも良く考えて下さいよ、こうやって挙げたものって、実はその人の実体とはあんまり関係無いですよね。だってこれって、東大という学校の評価ですし、NTTという会社の評価であって、それとそこに働く人の性格や趣味、嗜好、考え方や行動パターンとは、直接的には関係無いじゃありませんか。
東大を出たから頭が良いのかというと、必ずしもそうだと言えないのは元総理大臣のH山氏や、ギャンブルにハマって刑務所まで行ってしまったI川氏を見たら言えますよね。
エリートなのかというのも、もしかしたらこの人は、司法試験を目指しているため非正規雇用なのかもしれないじゃないですか。そうなったら年収だって全然高くないでしょうし、全く安定なんてしていないわけですよ。
私が何を言いたいのかというと、その人を判断する上で、その人を取り巻く環境や状況が実際以上に強く働いて、あなたの判断を鈍らせることがよくあるよねということなんです。そしてそのような思い込みを働かせるものをブランドというのです。
つまりこのケースで、東大の持つブランドから、頭が良いとかエリートというイメージを相手に抱いたわけですし、NTTという会社の持つブランドから、年収が高そうとか、安定した仕事というイメージを持ったわけです。繰り返しますが、実体の本人とは関係無いところでね。
もちろんこれがいつでも間違っているということは無いんですよ。東大卒の人がみんな分数の割り算が出来ないなんてことはないんです。平均的にはかなり勉強の出来る人なわけですよ。だからそんなブランドが成立しているわけですから。
NTTの社員がみんな貧困層ってこともないんです。平均年収的には一般の会社よりも高いですし、多くの人は定年まで安定して働いていますから。
そういうブランドに対する信頼感があるから、みんなそれを頼りにするわけですそしてこれを疑える人って、ホントに少ないんです。
それが分かったら、次に考えるべきは、
● そのブランドを自分でも持てないかな?
ということだと思うんですよ。というか、私は常にそこを考えていますし、過去もそうでした。
私にとっての日常とは、自分のブランドイメージを高めるためのルーティーンを粛々と実践する場だったのです。ちなみにこのメールマガジンの配信も、全く同じですよ。
■ 面倒くさいからたまには下ネタで笑いを取るか
とか、
■ ネタが無いから人のヤツをパクるか
とかを決してしないのも、そんなことをやったら10年掛けて築きあげてきた私のブランドが、一瞬にして崩壊してしまうことを知っているからなんです。ブランドって作るのには非常に長い時間が必要なんですが、壊れる時にはあっという間ですから。私が下品な下ネタや、人を罵ったり、憎しみをぶつけたりなんてことを2回やったら、こころある読者さんは購読を解除して、二度と戻って来ないでしょう。
逆に、いつでも真剣勝負で、読者の琴線に触れるネタが無いかを、頭を絞って考え続けることが、私にとってのルーティーンですし、それを続けたから、このメールマガジンのブランドが高まって行き、私はご飯が食べられるわけです。
あなたは気付いていないかも知れませんが、昨日のあなたの行動、今日これからの振る舞いの積み重ねが、他者から見たあなたのブランドを強固にしているんですよ。ブランドを作るのはいつでもルーティーンですから。だから単調な毎日って大事なんですよ。
自分のブランドを高める裏ワザとは
ここまでブランドとはなんぞやという話を書いたんですが、最近はここにある裏ワザが使えるようになったんです。これをやるとあなたの日常のルーティーンが築くブランドを補完、強化してくれるんです。
それがSNSなんです。ブログ、ツイッター、FB、インスタグラムといったSNSって、その人の趣味、嗜好、行動、考え方、文化度、教養、頭の良さとかを、かなり高いレベルで可視化してくれるツールなんですよ。
しかもこれって飾らない、リアルな本人を見せつけてくれますから。ですからこんなに怖いツールも無いんですよ。
だってツイッターで誰かの悪口を呟いていたら、それを読む人は、
■ この人はこういう悪口を、こういう口調で罵る人なのね
って思いますよね。で、その人と何かのタイミングで仕事をすることになったとしたら、かなり警戒しませんか?
というか私ならば、ある人と仕事をするとなったら、その人のSNS上での発言は、遡れるだけ遡って全部読むと思いますよ。そうしたら会わなくても、その人のことがかなりのレベルで理解出来ますから。そういうことを分かった上でツイートしたり、投稿したりしてますか?
私が今、採用者側の人間なら、応募者全員にツイッターとFB、インスタグラムのアカウントを開示しろと言いますね。ブログを書いているのならそれもURLを教えろと言いますわ。
実話なんですけど、私の過去ログを自動配信しているツイッターがあるんですよ。
こちらでは、フォローしてくれた人で実名っぽい人はドンドンフォロー返しをしているんですけど、昔それでフォローした人のツイートがスゴかった。とにかく人の悪口ばっかなんですよ。どこどこの店のなんとかという店員の態度はあり得ないとか。ヤフオクで買った商品が気に入らないと、出品者を名指しで罵ったり。あげくネガキャンまで始めるわけです。
ってかこの人って受講生じゃん、と分かった時には寒イボたちましたから。ま、そういう人が成長したり、出世したり、幸せになる可能性は非常に低いわけで、ここ何年も会っていないのでよく分からないんですけど、もし次に会うことがあれば、私は警戒度マックスで対応しますよ。
これはSNSによって、自己というブランドが毀損された使い方の例です。
これってこれからは採用とかで当たり前になると思うんですよ。逆に言えば、このSNSで面白いこと、役に立つこと、センスの良いこと、人が喜ぶことをやり続けて、その結果フォロワーが増えたとしたら、これは自分をアピールする武器になりますから。
私はもうサラリーマンはやらないと決めているんですが、何かの間違いでもう一度東京でサラリーマンをするとなったら、履歴書には絶対にこのメールマガジンのことを書きますし、面接でも話すでしょうね。そうしたら、どんなに鈍い人でも、
- 10年間継続して配信していること
- 4年連続でまぐまぐ大賞を受賞していること
- 読者が5万人以上いること
から、これはタダの応募者じゃないぞ、と気付きますよ。そして過去ログを100本でも読んでもらったら、私の仕事力がどの程度なのかが理解出来るはずですよね。これがどれだけ採用に効いてくると思いますか?
面接とか、職務経歴書、ましてや履歴書なんてのは、アテにならないわけですよ。それは採用に関わったことがある人はみなさん分かっていますよね。その人の本当の実体を知るために、さまざまなテストや面接の手法が編み出されたわけですが、SNSはそれら全てを葬り去る威力があるんです。過去ログまで読めば、ウソ偽りの無い、その人のリアルが透けて見えますから。
ですからSNSをやっている人は注意した方が良いですし、どうせやるのならこれを自分のブランドを高めるために利用すべきだと思いますよ。
笑っちゃう話ですけど、ある会社でリストラをしなきゃならなくなって、誰をクビにするのかを幹部が検討した際に、個人でツイッターのフォロワーが2万人いる人は、
■ こいつをクビにしたらツイッターで何を書かれるか分からんぞ
という理由で対象から外されたなんて話があります。でもこの判断は非常に正しいと思いますよ。たかだかツイッターなのに、コツコツとフォロワーを集めたら、それが自分の命を救ってくれたというオチになったわけですね。
一番損をするのは、SNSをやっていない人ってことに、これからの世界はなるんでしょうね。
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