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ドラゴン桜の指南役が伝授、中学進学前にこれだけはやっとけ5選

4月から中学生になるお子さんをお持ちのみなさん、入学直前のこの時期をどのようにお過ごしでしょうか。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では著者で「ドラゴン桜」の指南役としても知られる親野智可等さんが、「中学生になる前までにやっておくとよい5つのこと」を紹介しています。

中学校の入学準備。中学生になる前にやっておくとよいこと

お子さんの中学校へのご進学まことにおめでとうございます。本稿では、中学生になる前にやっておくとよいことを5つ紹介します。

1つめは、子どもが自分の成長をプラス思考で振り返られるようにしてあげることです。親は、つい「小学校では○○がダメだったから中学校ではもっとがんばりなさい」などと叱咤激励してしまいますが、これでやる気の出る子はいません。

それよりも、小学校時代にがんばったことや達成したことをもう一度振り返り自分の成長が自覚できるようにしてあげてください。例えば、「小学校入学の時より身長が43センチも伸びた」「仲のよい友達ができた」「ミニバスの練習でがんばった」「歴史が得意になった」などです。

写真やもらった賞状などを見ながら振り返ると盛り上がります。成長を自覚することで自信が持てるようになると、自然に、中学でもがんばろうという気持ちがわいてきます。

2つめは、そういう前向きな気持ちになったところで、中学校への夢を膨らませてあげることです。例えば、「中学校でどんなことやってみたい?」と投げかけて、親子でおしゃべりできるといいですね。

このとき、ぜひ、親自身が中学生だった頃の話もしてあげてください。部活の話、恋の話、がんばった話、失敗した話など、いろいろ話してあげれば、そのどれもが子どもの栄養になります。また、こういう人間くさい話は親子の距離を縮めるのにも効果的です。

3つめは入学に向けての事務的な仕事や準備です。書類を書いたり、制服、体育着、カバン、靴、学習用品などを準備したり名前を書いたりなど、いろいろやることがあります。これらを、確実に、しかも、楽しみながらやって欲しいと思います。

わが子が進学できるという喜びを噛みしめながら楽しんでください。なぜなら、その子の中学校への入学準備は二度とないことであり、これらは全て人生の輝ける瞬間そのものだからです。

4つめは勉強面のことです。できる範囲で、小学校の勉強の復習をしておくといいですね。というのも、中学校の勉強は小学校の勉強の延長線上にあるからです。勉強が苦手な子は、漢字の“読み”を最優先に取り組んでください。

小学校で学んだ漢字を、書けなくてもいいのでせめて読めるようにだけはしておきましょう。なぜなら、中学校の教科書は漢字が非常に多く出てきて、漢字が読めないとどの教科においても不利だからです。

算数・数学においては、分数の計算、割合、速さ、単位量あたりの大きさ、比などでつまずく子が多いです。子どものノートやテストを見れば、つまずいているところが見つかります。教科書を見れば教え方もわかるので、できる範囲で教えてあげてください。

勉強面は個人差が大きいので一概に言えないのですが、上記のことを“楽しくできる範囲”でやってあげてください。でも、叱りながらやるのだけはやめてください。それならやらない方がマシです。

5つめは一番大事なことです。この時期に、子どもが親の愛情を実感できるようにしてあげてください。本格的な反抗期を目前にして、これはとても大切なことです。

ですから、ここまで書いたことの全てを、イライラしながらやるのではなく、穏やかな気持ちで親の愛情を注ぎながらやってください。さらには、ぜひ、その子の存在を無条件に肯定する言葉も贈ってあげてください。

例えば、「○○君が中学入学かあ、お母さん、すごくうれしい」「こんなに大きくなってくれてありがとう」「あなたはお父さんとお母さんの宝物」などです。親にこう言ってもらえると、子どもは本当に親の愛情を実感できてうれしいものです。たとえ態度には表さなくても、です。

最後に、羅列的になりますが、後いくつかやっておくとよいことを挙げておきます。

初出:聖教新聞

image by: tera.ken / Shutterstock.com

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5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。

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【著者】 親野智可等 【発行周期】 不定期

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