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褒めるべきかけなすべきか、それが自己重要感を得るための問題だ

人はみな、自分は重要な人間である、と思う気持ち、すなわち「自己重要感」を満たすことを追い求めている、とするのは無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』の著者で現役弁護士の谷原さん。ではこの自己重要感、具体的にはどうすれば得られるものなのでしょうか。もちろん谷原さんはそんな問いにも答えています。

褒めるか、けなすか

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

私たちは、みな、「自己重要感を満たすことを追いかけています。自己重要感というのは、自分は重要な人間であると思う気持ちのことです。

私たちが褒められて嬉しいのは、自己重要感が満たされるからです。勝負に勝ったり、優勝したりすると嬉しいのは、色々な意味があるでしょうが、一つには、自己重要感が満たされるからです。大人になって銀座のクラブにちやほやされるために行くのも、高いお金を払って、自己重要感を満たそうとするものです。

この自己重要感を満たす旅から逃れるのは、なかなか難しいものです。私も逃れることはできません。

自己重要感を求めることはプラスとマイナスに働きます。

プラスでは、「努力を促す」という面があります。努力し、成功することで、自分は満足し他人からは敬意を持たれるので、自己重要感が満たされます。

マイナスでは、「他人の悪口を言う」「他人をけなす」という面があります。他人をおとしめることで、相対的に自分のポジションを上に置いて自己満足し、自己重要感を満たそうとするものです。そして、マイナス面が発揮されたときは、それで自己重要感がある程度満たされてしまうので、「努力する」というプラスの面に向かうことができなくなります。自己重要感のプラス面とマイナス面は、相反するものだということです。

なんとかして、マイナス面を排除したいものですが、どうすれば良いでしょうか。

簡単な方法は、「他人の自己重要感を満たしてあげるという方法だと思います。他人に敬意を持ち、高く評価し、褒めてあげることだと思います。そうすれば、相手は自己重要感を満たして満足し私たちの自己重要感を満たしてくれるようになるでしょう。

これを読んで、「そんなうまくいくはずないよ」と感じた人は、すでに自己重要感のマイナス面に支配されている可能性があります。自分の普段の言動が、他人の非難に向かっていないか、物事がうまくいかないことを他人のせいにしていないか、振り返ってみたほうがよいかもしれません。

自己重要感を満たす難しい方法は、「努力して、成功する」という方法です。努力して成功すれば、周りのみんなが敬意を持って褒めてくれます。わざわざ自己重要感を満たそうとしなくても、自然に満たされてしまいます。

両方を目指したいところですが、簡単な方法の方が、早く効果が現れてくると思います。

今日は、ここまでです。

image by: Shutterstock.com

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人生で成功するには、論理的思考を身につけること、他人を説得できるようになることが必要です。テレビ朝日「報道ステーション」などでもお馴染みの現役弁護士・谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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