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問い合わせ電話1本で、その会社が「クリエイティブ」かがバレる

「クリエイティブな職業」といえばデザイナーやアーティストを連想する方が多いと思いますが、実はどんな職種であっても「創造性をもって取り組むことができる」とするのは、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんはかつて自身が勤めていた会社の経理担当社が実践したとある試みを例にあげながら、「クリエイティブな仕事の仕方」について論じています。

クリエイティブに仕事する

あなたは、クリエイティブな職業や仕事というとどのようなイメージを持ちますか?

など、「何か新しいモノを生み出す創り出す職業や仕事」が思い浮かぶのではないでしょか。しかし、クリエイティブな仕事というのは、なにも職種を示すものだけではありません。

クリエイティブとはそもそも創造性とか創造的という意味です。ですから、事務方であろうと営業、販売であろうと広報であろうと、全てにおいて創造性を持って仕事に取り組むことは出来るのです。

たとえば、このような経験ないでしょうか? 商品やサービスについて、それを取り扱っている会社に「○○の件について伺いたいのですが?」と電話で問合せてみると、「○○の件ですね、では、担当者におつなぎします」と応対され、担当者が電話口に出たら出たで「○○の件でしたら、専門の部署がありますのでそちらにおつなぎします」といって、さらにたらい回しにされてしまう

その結果、イライラしっぱなしで、その会社の印象を悪くする。これは、その会社がクリエイティブに仕事を取り組む環境ではなくマニュアル通りの仕事環境でしかないから起こるのです。

もし、電話対応1つであってもクリエイティブに仕事を取り組む会社であればこういうことにはなりません。お客さんの状況を想像し、少しでも早く解決できるように柔軟な対応をしていたはずです。そしてこれは、対お客様だけでの話ではなく業務の改善でも役立つことです。

かつて私が勤めていた会社での話です。経理担当の女性が、毎日、大量の経費の仕訳業務を効率よくするためには何か工夫ができないか? ということを考えていました。そこで、それまであった規定の経費記入用紙を自分で改良し営業マン達に対して、「これからは、このシートを使って下さい」と簡単なフォーマットを配りました。以前よりも不要な項目が減り、とても見やすく記入もしやすい、ということで、営業マン達からも好評でした。もちろん彼女自身の仕事も効率的になりました。彼女はクリエイティブ(創造性)に、仕事に取り組んだのです。

窓口業務であっても、自分の担当でなくても、その会社で勤務している以上、お客様や取引先からの要件を的確に捉え、相手の時間を無駄にすることなく解決に向ってもらえるようにそっとサポートしてあげたり、あるいは、流れ作業的な仕事であっても、自分自身や周りの人達が、やりやすいように仕事を進めていく為に創意工夫をしながらあれこれ試してみたり、などと取り組むことがクリエイティブな仕事なのです。

「部署が違うから…」とか「自分は担当じゃないから…」とか「言われた通りにやっていればいい」などといって互いに振り合うだけでは業務の効率化でもないし、合理的でもありません。まして、お客様にとってはそんなことどうでもいいことなのです。創造性を持って接し、取り組むという土台があっての効率化ですし、お客様へのサービスなのです。

つまり、クリエイティブな仕事というのは、どのような職種にも当てはまるものでそのやり方、姿勢、あり方に関するものなのです。仕事の内容・職種ではありません。どのような仕事でも創造性を持って取り組んでいけば、いくらでも自ら仕事を楽しくしていくことは可能です。お客様にも今以上に喜んでもらう、楽しんでもらうことも可能です。また、そうしたスタッフが1人でも2人でも多くいる会社は例外なく活気があります。

■今日のまとめ  

『クリエイティブに仕事をする。』

image by: Shutterstock,com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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