国連本部で「東京ガールズコレクション」が開催された納得の理由

shutterstock_590562671
 

去る5月末日、米ニューヨークにある国連本部で、あの一大ファッションショー「東京ガールズコレクション」が開催されました。8月に東京でのトークショーもひかえている、米国の邦字紙「NEWYORK BIZ」CEOでメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』の著者であるニューヨーク在住の高橋克明さんは、このイベントを取材したそうですが、これが「歴史的な出来事に遭遇した」と語っています。日本で「グローバル化」が叫ばれて久しい昨今ですが、高橋さんがこのイベントこそ「真のグローバリズム」だと語った理由とは? その答えは、この記事にあります。

「東京ガールズコレクションに見る、真のグローバル化」とは

5月末日、ニューヨークの国連本部にて「東京ガールズコレクション(以下、TGC)」ファッションショーを開催、取材に行ってきました。

ファッションショーなんて、もとより興味がない僕は、予備知識がまったくなく。

なぜに国連? ファッションショーなのに?」と当初は思ったわけですが、取材が進むたび「なるほどなと納得

UNITED NATION(国連こそTGCにふさわしい。 これ以上の舞台はないと確信しました。 今回はそんなお話。

国連が推進する「One Woman Campaign」という「男女が平等に共に歩むことを目指すということを目標においた活動に、アジア太平洋地域を統括する国連の友Asia-Pacificと2015年から提携しているTGCが共感するのは当然の流れでした。

そしてまた国連サイドも、日本でのTGCの認知度と拡散力を評価し、国連本部でのファッションショー(=ファッションセレモニー)開催に招待しました。

国連本部でのTGC。 当初は、なんとなく、“生”香里奈を見ることができる!とか、以前何度かインタビューさせて頂いた渡辺直美さんと再会できる!とか、かなりミーハーな理由で現地に足を運んだのですが、その実、結構、歴史的な出来事に遭遇できたと後で知りました。

例えば、日本の外務省の公式サイトによると、

持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。 持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます

と明記されています。

スクリーンショット 2018-07-19 15.01.53

なにやら難しい言葉が並びますが、要は、

国連としては、この先も、途上国、先進国に限らず、性別を超えて平等の世界を築いていくことを目指していく。 しかもその目標は掲げるだけでなく、ちゃあんと持続して実行していきますよ。 もちろん日本としては超賛成!協力しまくります

ってことです。

それでは、上記の「持続可能な世界を実現するための17のゴールとは具体的には何でしょうか。 これを知っている日本人は、そう多くないと思います。 なので、あえてここに転載させて頂きます。

その一環として、日本人が主役の、しかもファッションというジャンルで、あの国連で、世界の人たちを魅了するショーを開催したということは、とても大きな一歩だと思うのです。

NYに住んでいると、内戦から逃げてきたコロンビア人、亡命してきたロシア人、不法入国してきたメキシコ人、不法滞在中の中国人、国に戻れないアイルランド人、出稼ぎにきているチリ人、などなど、いろいろな人種と会います。 それも日常的に。 日本人がこの街に観光に来るだけではこれらの人に接することはなかなかありません。

なので、この国連が掲げる『持続可能な開発目標(SDGs)』にピンとこない、または自分には関係ない、と思われている方も多いのではないでしょうか。

世界の最先端をゆく高橋克明さんによる東京でのトークショーに関する詳細・お申込はコチラ

 

【持続可能な世界を実現するための17のゴール】

■目標1 [貧困]
あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる。

■目標2 [飢餓]
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する。

■目標3 [保健]
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

■目標4 [教育]
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。

■目標5 [ジェンダー]
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行なう。

■目標6 [水・衛生]
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。

■目標7 [エネルギー]
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する。

■目標8 [経済成長と雇用]
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

■目標9 [インフラ、産業化、イノベーション]
強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。

■目標10 [不平等]
国内及び各国家間の不平等を是正する。

■目標11 [持続可能な都市]
包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

■目標12 [持続可能な消費と生産]
持続可能な消費生産形態を確保する。

■目標13 [気候変動]
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。

■目標14 [海洋資源]
持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。

■目標15 [陸上資源]
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。

■目標16 [平和]
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。

■目標17 [実施手段]
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。

SDGsは、先進国が自らの国内で取り組まなければならない課題を含む、全ての国に適用される普遍的(ユニバーサル)な目標を掲げています。

SDGs 日本の取組(外務省特設ページ、PDFに飛びます)

偏った政治思考や、新興宗教のたぐいではない。 全世界の人種・政治・経済・宗教を超えて、あらゆる人間に適用できる目標です。

もちろん、これは国連の主張です。 反・国連の人間も当然、世界には珍しくない。 でも、もしこれが「正しい」とするならば、アフリカの難民も。 アラブの王様も。 中東の兵士も。 北米の億万長者も。 そして、日本の日本人も。 すべての人に適応する目標ということになります。

てことは!

よくいう「グローバル化」という言葉。 それを体現するいちばん手っ取り早い方法は、この17のゴールを精読する、ということではないでしょうか。

この17のゴールを理解することが、心酔し賛同しなくとも、少なくとも、世界の絶対数的にいちばんパセンテージの多い人間を対象としている目標が、これらなんだと知ることが、国際基準としてもっともグローバルな人間になる近道であることは間違いないと思います。

少なくとも、会社の公用語を英語にしてみたりアメリカ人でも使わないビジネス英語をドヤ顔で頻繁に使用するよは、真の意味でグローバルだと僕は信じて疑いません。

逆を言えば、世界を知る上で、会社の公用語を英語にしてみたり、アメリカ人でも使わないビジネス英語をドヤ顔で頻繁に使用するより、先にすることだとも言えます。

かぶれなくていい。 国連が掲げる目標を、この17のゴールも、今一度、読み直してみてください。

今の時代に生きるために必要な何かを見つめ直す機会にはなりそうです。

関連サイト:外務省「SDGs」特設サイト

image by: Diego Grandi / Shutterstock.com


高橋克明さん緊急来日。 東京でトークショー&公開インタビュー決定!

高橋克明さん特別講演会「体一つで単身渡米した私が1,000人の著名人へのインタビューから見出した成功法則」& ヨグマタ相川圭子さん公開インタビュー

日時:2018年8月16日(木)18:30開場

料金:大人1名2000円

会場 :東京・ 日比谷コンベンションホール 千代田区千代田区日比谷公園1-4 MAP

イベント概要:

第1部 高橋克明さんトークショー「体一つで単身渡米した私が1,000人の著名人へのインタビューから見出した成功法則」
ビザとパスポートの違いもわからぬまま単身渡米!北米最大規模の邦人紙発行人となった高橋克明さんが、アメリカでの日々や1,000人の著名人へのインタビューから見出した成功法則などをお伝えします!

第2部 公開「ガチ!」インタビュー ヨグマタ相川圭子さん
数多くの著名人に単独インタビューをしてきた高橋克明さんが、ヒマラヤ大聖者として尊敬を集めるヨグマタ相川圭子さんに公開インタビュー! 究極の悟りとは、正しい瞑想と危ない瞑想、世界平和への活動、1時間たっぷりとお話いただきます。
※「ガチ!」:『NYビズ!』紙内の、高橋さんによる単独インタビューコーナー

申込:コチラの特設サイトから、8月15日までにお申し込みください。

販売元:株式会社まぐまぐ

高橋克明この著者の記事一覧

全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明 』

【著者】 高橋克明 【月額】 初月無料!月額586円(税込) 【発行周期】 毎週水曜日

print
いま読まれてます

  • 国連本部で「東京ガールズコレクション」が開催された納得の理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け