ところで、「セルフ・キャリアドック」って一体どんなもの?

 

E子 「セルフ・キャリアドックの具体的な進め方としては、

  1.  キャリア研修…自分のキャリアの棚卸をし、キャリア目標やアクションプランをつくる
  2. キャリアコンサルティング…従業員とキャリアコンサルタントが1対1で面談を行い、従業員さんが働くうえで大事にしていること、企業から求められている役割や責任などの確認を行う。それらを基にしたキャリアビジョン、行動計画を実施する
  3. フォローアップ…職場、上司など組織全体で支援し、課題の解決をしていくアンケートなどでの継続的な振り返り

ってことになると思うわ」

新米 「そういば、今月のうちのレポート提出のテーマは、ジョブカードそのものと、『ジョブカードについて(その成り立ちや位置づけ、目的など』ですね。ジョブカードって初めて書きますが、履歴書にも似ていますね」

E子 「履歴書というより、職務経歴書に似ているかな。面接でも、職務経歴書の代わりにジョブカードを提出してほしいという企業も増えて来ているわ。ジョブカードの説明もしておくわね。ジョブカードっていうのは、『生涯を通じたキャリア・プランニング』をしていくためのツールよ。『職業能力証明』の機能を担うツールでもある。個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動職業能力開発などの各場面において活用するものとされているの」

新米 「通常の職務経歴書と比べて、キャリアプランや、資格や免許、教育訓練歴やその成果なども書くため、ちょっと枚数が多くなりますね。正直、書く方としては、メンドクサイかも…」

大塚T 「確かに、不要だったら、ボリュームも多いし、面倒ね。でも、ジョブカードを通じて、自身のキャリアの整理ができるので、書いてみたら、役に立つとは思うわ」

新米 「キャリアの棚卸ということですね」

E子 「職務経歴書はこれまでの経験とアピールしたい内容が中心だけど、ジョブカードは、これまでに形成してきたキャリアと今後形成したいキャリアプランをはじめ職業訓練や自己啓発してきたことも細かく書くことができるわ。未経験職種にトライする場合などは、ジョブカードのほうが書く項目が決まっているため、書きやすいかもしれないわね」

新米 「面接でジョブカードを指定されていなくても、自分の目的によって使い分けして良いってことですね」

大塚T 「そういうことね。あと、教育訓練に受講する場合は、国が定めていることから、ジョブカードの作成が必須となるわよ。助成金で指定されている場合もね」

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