MAG2 NEWS MENU

一部分担は意味ナシ。家にいる男たちに家事を身に着けさせる方法

仕事も、単純作業を任されているうちは、優先順位付け・進捗状況の把握・フレキシブルな判断など不可欠なスキルはいつまでたっても身につきません。これは家事力とて同じこと。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、家事力の本質は何か、身に付けるために大切なことは何かについて論じています。

初めから終わりまで

さて、本日は勇気の要る(?)お話。

いつも書いていることではありますが、家事は家庭内の

分担すればラクに終わります。ひとりひとりの分担が少ないので、苦痛にならないしなにより他の人がカバーすることも可能になりますから。

…という、疑う余地のない合理的なお話が、徐々に日本の家庭にも浸透しつつあるようです。いや、実に喜ばしい。

これからは、マジで家事ができない人は婚活市場でも生活市場でも淘汰されると思いますよ。これから育っていく子供はもちろんですが、これからシニアになる世代も同じことです。人生が長くなっているのに、生活を誰かに頼らなきゃならないっていうのは切ないですから。

じゃ、家族に家事を学ばせるにはどうしたらいいのか

いろいろやり方はあると思うんです。思うんですが、私のオススメは、コレ

やらせることです。

なんでもいいんですが、ヒトツの家事の始まりから計画をさせやるタイミングも完成もやる頻度も

するんです。家事を学ぶときに、よくあるのが一部を分担することです。

…ま、これも本当に初めの初め、チョー入門ならいいんですよ。これが許されるのは多分小学校くらいまでですね。

だけど、これだとその「部分」しかできるようになりません。その工程の前段階や後段階は未経験のままです。だからどうしてもいつかは

してみないと、家事はできるようにならないんですよ。

ただ、一任するのは、すごく大変なんですよね。いややらせる側のことですよ。そりゃもちろんやらされる側は、初めてなんですから大変です。でも、やらせる側は

が不安なんじゃないでしょうか。

…で、その不安をどーするのか。

その不安の正体は、おそらく

ってことだと思うんです。結局自分がやることになってしまうと、その過程で

という不安があるからじゃないでしょうか(´Д`)。そうだとすると、ここはもう

しかないんだと思うんですよ。その不安を堪えて一任することで家事にとって重要なポイント、

を学んでもらえると思うからです。

家族が家事をやらないという嘆きは、家族たちが自分事として考えず期限を逆算することもなくあまりにも低いスキルで家事をやるからです。これらを乗り越えるためには、一任しかないのですよ。だって一任だからね。やらなくても

ですから。タオルが洗濯されなかったら、みんな新しいタオルを使わずに汚れたタオルを使うんです。それでも洗濯しないなら、新しいタオルを購入し、そのお金はその人の小遣いから徴収する( ̄∇ ̄)。

逆に、パフォーマンスと直接関係がなければ、やり方に口を挟んではいけません。一任したんですから。

で、ちなみにワタクシ。養育中の親戚の子は高校生です。そう、お弁当が必要なんですよ。これまでずっと私が作っていたんですが、4ヶ月限定で

作らせています。お弁当の必要な日はいつで、その前日はどんなスケジュールで、作れる時間はどのくらいあるのかなにを作るのか、などすべて任せており一切手を出しません。あ、アタリマエだけど、お弁当を買うおカネは持たせません。それじゃ意味がないからね。

もちろんただ突き放してしまっては、無理ゲーになるので

くらいはしています。特に気をつけているのは冷凍食品です。自然解凍やレンチンのものはずべて避け、焼いたり揚げたり

を選んでいます。もともと調理させるのがひとつの目的なのに調理不要のものを与えてどーするのさ( ̄∇ ̄)。見ていると、メインはなんとか作れても、それ以外のサブのおかずに困っているようです。ま、そのうち作れるように頑張りなさい。

家族の家事力を養うには、ひとつのことを通しで任せる。自分事も期限もスキルも、ちゃんと学べますよ。

image by: Shutterstock.com

真井花(まないはな)この著者の記事一覧

食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 システマティックな「ま、いっか」家事術 』

【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け