子どもにきちんと早起きの習慣をつけたいと思いながら、ついつい叱り飛ばしてしまい結果的にうまくいかない、とお悩みの親御さんも多いようです。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、叱り飛ばさず上手に子どもを起こすノウハウを、メリットと合わせて紹介します。
朝自分で起きない子。起こし方は?合理的な対策は?
朝なかなか起きられない子もいます。こういうときも、いきなり叱って起こすのは決していいことではありません。これについても、いろいろな工夫をすることが大切です。
まず、大切なのは、毎日決まった時刻に寝ることです。決まった時刻に寝れば決まった時刻に起きやすいからです。毎日バラバラの時刻に寝ていれば、決まった時刻に起きるのが大変になるのは当たり前のことです。
また、朝、親が部屋のカーテンを開けてあげて、朝日が差し込むようにするといいでしょう。これだと、体と意識が少しずつ目覚めることができます。また、時計も大事です。ある子は、自分の好きなオルゴールの曲が流れる目覚まし時計にしたら、目覚めが良くなったそうです。目覚まし時計を複数にしてうまくいった例もあります。
寝るときに水で濡らしたおしぼりを枕元において、朝目が覚めたらすぐ顔を拭くというのもお薦めです。寝たまま手足をにぎにぎする運動をしたり、軽いストレッチをしたりするのもいいでしょう。寝たまま金魚運動をするのもいいでしょう。金魚運動とは西式健康法の中の代表的な運動であり、寝たままできます。これは便通にも効果があります。詳しくは「金魚運動」で検索してみてください。
眼鏡をかける人はすぐにかけましょう。目先がぼんやりしたままだといつまでも目が覚めません。朝の時間に、その子が好きなことができるようにするのもいいでしょう。それを楽しみに起きられるようになるからです。
このように、その子に合ったいろいろな工夫をしてみましょう。それでも無理なら、またそういう工夫をするのが難しいなら、親が起こしてあげればいいのです。どうせなら、明るく楽しい起こし方をしてあげましょう。大人でも、家族に起こしてもらう人は大勢います。それでいいのです。
ガミガミ叱りながら起こして、朝からお互い嫌な気分になる必要などありません。子どもを朝から叱ることにはいろいろな弊害があります。交通事故に遭うリスクが高まります。友だちとトラブルを起こす確率も高まります。学力にも影響が出ます。詳しくは下記をお読みください。
● ドラゴン桜の指南役が説く、朝から子供を叱らないほうがいい理由
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