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【書評】「大さじ1/2」とは計量スプーンの半分のことではない

当たり前だと思いこんでいた「習慣」が、実は絶対にやってはいけない危険なことだった──。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では、編集長の柴田忠男さんも思わず驚き感心する「残念な習慣」を130件も集めた書籍を紹介しています。


日本人の9割がやっている残念な習慣
ホームライフ取材班 編・青春出版社

ホームライフ取材班(編)『日本人の9割がやっている残念な習慣』を読んだ。非常に残念な表紙デザインだが。この取材班は「暮らしをもっと楽しく!もっと便利に!」をモットーに、日々取材を重ねているエキスパート集団だという。その取材力、情報網の広さには定評があり、と自ら書いている。

ネットではわからない、独自に集めたテクニックや話題を発信し続けている、ともいう。それでも、巻末に「主な参考文献」「主な参考ホームページ」を多数並べているのは正直だ。この取材班は「日本人がやっている間違いな選択」「あの『売れ筋食品』には裏がある!」「一目おかれる振るまい図鑑」とかいう本など多数あり、全部が青春出版社だから、編集部のひとつなんだろう。

この本では衣食住の幅広い習慣の中から、よくある「残念な間違ったをとりあげダメな理由と正しいやり方少し進んだ裏技的な方法を紹介している。カラダの手入れ、家電製品、調理器具、クッキング、食べる・飲む、健康のため、入浴、掃除、洗濯、モノの手入れ、睡眠、趣味や遊びなど130件。

役に立った情報はいくつもあった。最近、キャンドゥの歯間ブラシを愛用しているが、歯磨きの前に使わないと逆効果であることが分かった。一日一回、夜だけでいい。毎食後使うと歯茎がやせてしまうのでNGだ。炊飯器は使わないときも内蔵リチウム電池の消耗を防ぐためコードは抜かないほうがいい

エアコンは節電のため主に「微風」「弱風」にする人が多いらしいが、逆に無駄に電気を使う。電気代を節約したいなら、風量はエアコン任せの自動をキープするのがベスト。「最初は強風で部屋の温度を素早く下げ、その後は風量を落として調整し、快適な温度を保ってくれる」。なるほどねー。わが家のエアコンは稼働時間が極端に少ない(必要としない)ので、どうでもいいが。

違う種類の乾電池アルカリマンガンを混ぜて使ってはならない。発熱や液漏れ、破裂を起こす恐れがある。古い電池と新しい電池、メーカーの異なる電池を併用することも厳禁。電気容量の違いから、同様のトラブルを引き起こす危険がある。アルカリ、マンガン混用はダメなことは知っていたが。

これは知らなかった。計量スプーンのカン違いについて。この本では二個所の見出しに「軽量スプーン」と大誤植をしでかしている。「大さじ1/2とは何か。計量スプーンの半分まで、のことではない。スプーンの見た目半分では当然少ない。スプーンの深さの2/3まで入れないと、「大さじ1/2にはならない

塩や砂糖などの「大さじ1/2」はどうする?スプーンにたっぷり入れてから、表面をすり切り、ヘラや小さなスプーンで半分を払い落とせばいい。この本でいろいろ興味深い知識を得たが、自分流が固まったベテラン妻には吹聴しないほうがいい。何をえらそうに、という反応が返ってくるだろう。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

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【著者】 日刊デジタルクリエイターズ 【発行周期】 ほぼ日刊

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