この温泉街の事例からも「自分がやってほしいことを相手にまずやる」という鏡の法則が活きていることを感じることができます。
まず、最初に立ち上がった旅館の経営者は、「この温泉街を活性化したい」「露天風呂の温泉街にしたい」というイメージがあったのではないかと思います。そのイメージを実現していくために、率先して自分の旅館で露天風呂を造りました。その行動が、周りの旅館・ホテルにも浸透していって、大部分の旅館・ホテルが露天風呂を造り、協力していきました。
最後まで協力を得ることができていなかった旅館・ホテルに対しても、まず、相手を応援しようということで、露天風呂を開放していきました。その行動が、相手に影響を与え、最終的には、たった一人の旅館の経営者のイメージを実現することができました。
まさに、自分自身が見本となって示していくことの重要性を感じました。
私自身もそうですが、相手が協力してくれないなど、「相手に対して自分がこうやってほしい」と思うことと違ったりすると、「相手」がやってくれないことに視点を置いて考えてしまいがちです。
しかし、これから自立・自律型人財へと成長していく上では、この事例の旅館の経営者が実践したように、自分がやって欲しいと思うことは、まず、自分が率先垂範して示していく姿勢が大切になってくるのではないでしょうか。
image by: 黒川温泉観光旅館協同組合 - Home | Facebook
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