「せっかく外食するのだから今まで食べたことのないメニューのお店を選びたい」と探してみるも、なかなかピンと来るお店はみつからず、結局「馴染み」に行くことになる…、という経験、おありではないでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者の佐藤きよあきさんが、「好奇心と食欲の両方を刺激」し人気を呼ぶ飲食店のアレンジ技を紹介しています。
どんなアレンジも許される
東京・高円寺にあるカレー屋さんは、インドを放浪してカレー修行を積んできた人が、満を持して開店させたという風情のお店です。インドカレーをメインに、タンドリーチキンやチャイを提供しています。
しかし、このお店のキャッチフレーズは、「妄想インドカレー」。つまり、本場のレシピに基づいた本格的なカレーではないということ。
店主は、インドへ行ったことがなく、ほぼ毎日変わるメニューは、本場への思いを馳せながら作る、想像上のメニューだと言います。インドカレーをベースにしながらも、完全な創作なのです。
「妄想」だとハッキリ伝える、開き直った姿勢が面白いですよね。そこが人気の理由なのかもしれません。これなら、どんなアレンジも許されます。新しいアプローチですね。
ネオ釜飯
北海道のある釜めし屋さんには、地元産の牛肉を使った、「牛ハンバーグ釜めし」というメニューがあります。
釜めしと言えば、海鮮・山菜・きのこ・鶏・カニなどが浮かび、それが一般的で、イメージが固定化しています。しかし、このお店は固定観念を捨て、ハンバーグを釜めしに入れてみたのです。
決まりきったバリエーションしかない釜めしを好まない人も結構いるので、肉系の釜めしがあることは、客層の広がりに繋がっているはずです。
家族やグループのみんなが、それぞれ好みの味を選ぶことができるのは、ファミレスぐらいしかありません。釜めし屋さんで、幅広いメニューがあれば、大勢で利用するお店の選択肢のひとつとなっているのではないでしょうか。