中学生が理解できるレベルの言葉しか使わない。「自分の存在をかける」くらいの気合いで、聞き手に伝えなければならない。そうでないと、聞き手が動かないからだ。著者は孫正義にプレゼンしたときは、300回練習した。単に毎回、同じことを棒読みし、覚えようとしていたのではない。10回に1回は録音した。
聞きながら、ここがよくわからない、ここは言葉が飛んだといったことを振り返り、毎回、話す言葉を少しずつ改善していきながら、より説得力を増すために練習していたらいつのまにか300回になった。それだけ練習することで自信をもってプレゼンすることができた。その結果、相手が動いたと確信している。
かつて「DTPの伝道者」として(笑……ってる場合ではない)、ずいぶん講演をこなしてきたが、いま思うと若気の至りである。「自分の存在をかける」気概はなく、うけを狙った一方的な雑談であった。ああ恥ずかしい。「1分で話す」型がわかったから、今後の討論の場で活用できそうである。
編集長 柴田忠男
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2