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騙されないで。自己演出がうまいコンサルタントは中身がない

これまでも「信用できるコンサルタントとはどういう人なのか」について多くの記事で取り上げてきた、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者・中久保浩平さん。そんな中久保さんは今回の記事で、自分自身が商品であるとも言えるコンサルタントの「自己演出の無意味さ」を指摘しています。

自己演出に躍起なコンサルタント

コンサルタントという仕事そのものには商品がありません。コンサルタント自身が商品だからです。つまり、人が商品。

これは、コンサルタントだけに限らずだとは思いますが、選ばれなければ仕事がないわけですから、自己研鑽が必要となってきます。つまり、選ばれるためになすべきことをなし、価値提供を行う必要があります。

それらを表した言葉あります。パーソナルブランドというものです。では、パーソナルブランドとはなにか?NPO法人パーソナルブランド協会によると、

企業や商品・製品に様々なブランドがあるように、ブランドの考え方は、私たち個人にも当てはまります。「その人ならではの価値提供の約束」のことを、個人のブランド、パーソナルブランドと呼びます。

とあります。さらには、

「~と言えば○○さん」といった評判を得ている人は、「○○さんに頼めばきっといい結果が得られる」という信頼を持たれています。すると、おのずと期待が集まり、指名され、次の機会を通じてさらに評判を高めるという良い循環が生まれます。

 

「選ばれる自分になる」

 

それがパーソナルブランドを築くことの個人にとっての意味です。パーソナルブランドを築くことを通じて、よりいっそう活き活きと自分らしく輝くことができるのです。

と続きます。しかし、このパーソナルブランド、意味を履き違えているというコンサルタントも少なくありません。どいうことかというと、

などと、「選ばれるのではなく選んでもらうために自己演出に躍起となり、アピールするというようなことです。要は、選ばれる資質を持つことがパーソナルブランドの本質であるのにも関わらず、選ばれるための演出をするという位置づけで、やらかしているのです。

とにかく「僕は凄いでしょ?」とアピールする。そういうことをパーソナルブランドというのではありません。また、そういう演出をすることをパーソナルブランディングというのではありません。

パーソナルブランド協会が記してあるように、その人ならではの価値提供を約束し選ばれる人になる、これです。その為には、自己研鑽をしそれによって得られた知識技術を踏まえた実績などの事実のみを情報提供すること、です。

と、こういうことをいうと、「えっ、それでも選んでもらうためには自分を知ってもらう必要があるのでは?その為にはやっぱり、演出はある程度必要なのでは?」というような意見が出てくるかもしれません。

確かに理解はできます。ですが、自己演出をして「知ってもらい、選ばれる」というのと、純粋に「その人の持つ質で選ばれる」というのとでは意味合いが違います。つまり、

ということと、

というのでは違うということです。自己演出しなければならない、ということは逆にいえば、まだまだ真のパーソナルブランディングが出来ていないというようなことがいえるのです。

SNSの台頭により、情報過多、ニーズの多様化が進む昨今、人が人を選ぶ基準も様々です。ましてや大切な経営や営業の相談を誰にするか?なんてことは尚更です。演出だけで「おっ、この人は凄い!」なんて思わすことは簡単ですが、スグに見抜かれてしまうのも事実です。

本物だけが生き残る時代、というようなことも言われて久しいですが…、本物志向のニーズに対応できその資質を持ったコンサルタントが本物であり選ばれるのです。

ぜひ、あなたがコンサルタントに仕事を依頼したり、相談をするのなら、過剰な自己演出に惑わされないようにくれぐれもご注意下さい。

■今日のまとめ

「自己演出に躍起なコンサルタントは中身がない」

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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