さまざまな企業を調査・分析し、培ってきたマーケティング法で彼らを成功に導き続けてきているコンサルタントの佐藤きよあきさん。そんな佐藤さんは今回、無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で、自身が思わず唸ってしまったというビジネスアイディアの数々を紹介しています。
コンサルタントが唸ったビジネスアイディア
恐るべし讃岐うどん
香川県にあるホテルのバイキングには、当然ながら、「さぬきうどん」が並んでいます。好きなだけ取り分け、醤油などをかけて食べます。その醤油の種類がたくさんあり、すべてを試してみたくなります。
・生醤油
・杉桶仕込み醤油
・こいくち醤油
・味醤油
・だし醤油
・丸大豆醤油
・鶴醤(再仕込み醤油)
そして、「すだち生ポン酢」も。
少しずつでも全部を試すと、お腹がいっぱいになります。それがホテルの狙い、とは言いませんが、魅力的なメニューであることは間違いありません。
うどん一品が、8種類の料理になるのですから、非常に高度なテクニックだと言えます。
アカエイを食らう
愛媛県にある宇和島水産高校では、地元でたくさん獲れる「アカエイ」の商品化に取り組んでいます。授業の課題としての商品開発です。たくさん獲れると言っても、需要の多い鍋のシーズンでさえ、1キロ300円という安さ。その他のシーズンは、1キロ30円です。つまり、人気のない魚です。
背中や尾にトゲがあり、尾のトゲには毒があるため、捌くのが難しいのです。また、時間が経つとアンモニア臭が発生するので、敬遠されがちです。たくさん網に掛かるけど、美味しくないため、捨てられることもあります。そんな「アカエイ」を美味しく食べることができれば、商品価値が高まり、捨てずに済みます。
このように、捨てられる食材は日本中にたくさんあります。非常に安く手に入る商材と捉えれば、新たなビジネスの可能性が見えてきます。
ラーメン大好き中古車屋さん
鳥取県にある中古車販売店には、大行列ができています。中古車に行列?という不思議な光景。実は、1日60食限定で、ラーメンを食べることができるのです。社長のラーメン好きが高じて、商談スペースが昼の短時間だけラーメン店になってしまうのです。
独学でラーメンづくりを習得し、いまやミシュランガイドにも掲載されるほどのお店になっています。60食は、1時間で売り切れることもあります。サイドビジネスを推奨するわけではありませんが、生き残りのためには、得意分野を活かすこともアリなのかもしれません。
昼と夜のあいだに
ある居酒屋さんでは、アイドルタイムの収益アップのために、店頭で「チーズハットグ(チーズドッグ)」の販売を始めました。これが、まったく違う客層である女子校生に受け、暇な時間がなくなり、売り上げもアップしました。昼と夜の間なので、おやつ感覚のハットグが売れやすかったのです。また、インスタ映えする商品を扱ったことが、成功に繋がっています。
飲食店のアイドルタイムは、店頭でのテイクアウト商品の販売が適しているのではないでしょうか。
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