可愛いペットの「おなら」は、ちっともクサくないという飼い主さんもいらっしゃるでしょう。しかし、お腹の調子の悪さは人間同様、ガスの量や臭いにしっかり現れるようです。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤貴紀先生が、「おなら」でわかる健康状態と注意すべき点について教えてくれます。
わんちゃん、ねこちゃんの「おなら」について
「おなら」は健康のバロメーター
腸にはたくさんの腸内細菌が存在しています。この腸内細菌が「ガス」を作ると言われています。つまり「おなら」の原因です。腸内細菌が作り出すガスの量や成分は食べ物に依存することもありますし、その時の体調によっても変わってきます。腸の動きが良くない時にもガスが発生します。
この他、ストレスなどによる自律神経の乱れが原因で、消化不良を起こしたり腸の動きが悪くなることもあります。これも「おなら」の原因の1つとも言えます。体調や、環境の変化で敏感に「腸」の調子が変わるということは「おなら」は健康のバロメーターとも言えるのです。
つづいては「おなら」で分かる「健康チェック」について、ご説明しましょう
「おなら」で簡単にできる「健康のチェック」
「おなら」の臭いで、体調がわかります。家庭でできる「健康チェック」の1つです。まず、普段と変わらない食生活を、愛犬や愛猫が送っていながら臭いが強いと感じる「おなら」をした時には、腸内細菌が乱れているかもしれません。
通常、腸内細菌が存在しており、善玉菌と悪玉菌のバランスが取れています。このバランスが崩れてしまうことにより、腸内環境が変わりおならの臭いにも変化が出ます。つまり、健康チェックの1つとなります。
また、消化不良を起こしている時にも「おなら」の臭いはクサくなります。
まとめ
病気が原因ではなくても、おならが多い時には食事を見直してみてください。おやつを与えすぎていると、過剰なタンパク質により「おなら」の臭いがきつくなります。
腸の健康な状態を保つにはやはり食事が大切です。フードをおきっぱなしにしないことなど食事のケアは大切です。
この他、ストレスも自律神経が乱れ、それが原因で消化管の機能を落とす原因になります。「おなら」1つで、体調やストレスまでも目安ですがわかります。
わんちゃん、ねこちゃんは言葉が話せません。飼い主さんが、はやく気づいてあげられる参考になったらと思います。
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