長年海外に住んでいる人にとって、「いつかは帰国するか否か」は多くの人が悩む問題のようです。メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者で米国在住の医学博士・しんコロさんの場合はどうなのでしょうか?しんコロさんは、日本から聞こえてくる企業の体質に関するニュースに、「肌に合わない」と再認識するものの、一方でアメリカについても一生住む国ではないとも感じているようです。
日本に戻りたいと思ったことはありますか?
Q. しんコロさんは、長くアメリカへ在住されていますが、日本に戻って仕事をされようと考えたり、悩んだりしたことはありますか?または、アメリカに永住しようと決意をしたことはありますか?
私は海外に10年以上住んでいるのですか、両親のことや、自分が年老いた時の事を考えると、一度戻って日本にも安心できる自分の居場所や拠点作りをした方が良いのではないかと、最近時々考えることがあります。2匹の猫ちゃんを飼っているので、猫ちゃんにとっては環境を変えずにいた方が良いような気もするのですが。
しんコロさんの回答
長期に海外在住していると帰国するかどうかは皆悩みますね。仕事に関しては僕はアメリカの方が好きだし、職場環境や条件も日本よりも良いと思います。
最近ニュースなどで育休を取ったらクビになったとか、子供の持病を理由に転勤を拒否したらクビになったとか、無慈悲な日本企業の対応が話題になっていました。僕はそういった日本の体質が肌に合いません。死んだ後に生まれ変わることがたとえあるとしても、今の人生は一度きりなので、仕事と生活のバランスをうまくとって生きることができる環境にいたいです。
仕事のキャリアも大事ですが、家族やねこ達と楽しく過ごすことも僕にとっては大切な人生の時間です。一方、日本にいる両親や家族のことを考えると、ゆくゆくは日本に戻りたいという気持ちもあります。
また、仕事環境は今はアメリカの方が良いですが、国自体はアメリカは実はあまり自由な国だとは思えず、一生いる場所ではない気がします。この話題は深いのでここでは書きませんが、一言で言うと僕はアメリカのライフスタイルは肌に合う一方で、政党関係なくアメリカの政治が好きではないのだと思います。
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