「なんでこんなところに人が集まるのか」を分析してゆくと、そこからビジネスヒントが得られることも珍しくありません。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、昼間から繁盛しているスナックや、なぜかバスツアー客が押し寄せるごく普通の田舎町の「謎」を探っています。
“昼スナック”の需要は?
スナックと言えば、夜のお店ですが、あるスナックは、昼の3時から営業しています。理由は、お客さまが来るから。
昼スナックにどんな需要があるのでしょうか。客層は、赤ちゃんを抱いた若いお母さん。子どもを習いごとに連れて行き、帰りを待つお母さん。家事を終えて、夕食の支度までの時間に息抜きをする主婦。夜勤前のサラリーマン。フレックスタイム勤務後のサラリーマン。
こうした人たちが、しばし癒しを求めてやって来るのです。
女性はお酒を飲まない人も多いのですが、お茶やジュースを飲みながら、人との触れ合い、繋がりを楽しんでいるのです。あまり出歩くことがないので、人と話がしたいのです。ほんの1、2時間。おしゃべりをして、日常生活に戻っていくのです。
これまで昼間は使わなかった場所が、癒しの空間として活用されているのです。
観光資源を創る
岡山県瀬戸内市。ごく普通のこの田舎町に、「日本一の駄菓子売り場」というお店があります。巨大な倉庫型店舗に、約2,300種類もの駄菓子などが並び、年間60万人ものお客さまを集めています。
辺りには何もないこのお店には、バスツアーでやって来る人たちもいます。多い日には、1日5万個売れると言います。まるで、人気観光地のようです。この集客力を見た行政も、新しいバス停を作って、協力するようになりました。
失礼ながら、たかが駄菓子屋さんです。そのたった1店舗が、観光地とも言えるほどの人気ぶりに。観光資源は、創ることのできるものなのですね。
image by: Shutterstock.com







