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インフルエンザ患者が急増中。インフルにかからないための対策は

1ヶ月ほど前の11月15日に、インフルエンザが全国的な流行期に入ったことを厚生労働省が発表しました。時事通信は、例年並みの流行入りとされた昨年より約4週間早く、現行の集計方法となった1999年以降で2番目に早いと伝えています。インフルエンザについては、すでに厚労省の発表で9月9日から15日までの1週間だけで、全国に約5000ある定点医療機関の患者数が、昨年同時期の8.7倍に達していました。

また12月13日に厚生労働省が発表した資料によると、12月2日〜12月8日の定点あたりの報告数は9.52(患者報告数47,200)と、前週の5.52よりも増加しており、多くの都道府県で警報・注意報が出ている状況です(画像1)。令和初の年末を迎える前に感染が拡大しているインフルエンザですが、どうすればインフルエンザにかからない、あるいは発症しないで済むのでしょうか。MAG2 NEWSで紹介した過去記事と、厚生労働省が発表している「感染防止」案から見ていきましょう。

画像1(厚生労働省「インフルエンザ流行レベルマップ」第49週より)


インフルエンザにかからない、発症しない人の「対策」

● 医学的に見た、インフルエンザにかかる人・かからない人の違い

こちらの記事では、意図的にインフルエンザにかからない(発症しない)体質にするのは難しいものの、インフルエンザを予防するための「点検ポイント」があることを紹介しています。ワクチンを打っても感染する人もいれば、ワクチンを摂取したのに感染しない人もいます。その違いの「なぜ?」をチェックしてみてください。

● 長引くインフルエンザの流行。鍼灸師が教える、原因と家での対策
● カゼ予防や春先のアレルギー対策で食べておきたい「根菜類」は?

こちらの2記事では、現役の鍼灸師さんが自宅でできる簡単なインフルエンザ対策や食生活に取り入れたい食材を紹介しています。

● インフルエンザ感染は予防できない。それでもマスクをすべき理由

また、こちらの記事ではインフルエンザ予防ではなく、「加湿」「防寒」の観点からマスク着用を推奨しています。マスクの効用の有無については様々な見解が出されていますが、厚生労働省が提唱するインフルエンザ感染防止における「咳エチケット」には、「咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。」「咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。」という記載があります。咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布製マスクの使用が良いようです。

インフルエンザのワクチン接種は必須マナー

では、インフルエンザにかかってしまったら、どのように対処すれば良いのでしょう?

現役医師のドクター徳田安春さんは、「現役医師だから語れる、インフル患者が病院に行くことのリスク」や「連休中もインフルエンザに注意。医師推奨の本当に有効な対策は?」という記事の中で、二次感染などへの懸念やインフルエンザ検査の欠陥から、肺や心臓、腎臓などの病気を持つ人や高齢者以外の医療機関受診や薬の摂取を控えた方が良いと伝えています。しかしそんなドクター徳田さんも、インフルエンザ対策で最も重要なことは予防であり、全ての人が予防接種を受けた方が良いとの考えを記されています。

科学者のくられさんが書かれた「万能ではない。それでもインフルエンザワクチンを打つべき理由」という記事でも、特に乳幼児の子どもを持つ人がインフルエンザワクチンを摂取すべき切実な理由が書かれています。インフルエンザにかからないという確証はない、あるいは接種してもインフルエンザにかかった経験からインフルエンザワクチンを打たないという選択をする人もいますが、インフルエンザワクチンの接種は、社会全体を守るために必要なものなのだとか。

既に学級閉鎖になっている地域もあるようですが、今年度のインフルエンザが本格的な流行を迎える前に、まだワクチン接種を受けていない方は重症化を予防するために予約をしてみてはいかがでしょうか。また、日々マスクやうがいで予防することも忘れないようにしたいですね。

image by:shutterstock.com

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