講演会やセミナーで後方の席に座りがちな方、もしかしたら注意が必要かもしれません。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者で日本マイブレス協会代表理事の倉橋竜哉さんが、自身が講師を務める講演会後にある参加者からかけられた言葉を紹介しつつ、その理由を記しています。
座る場所と年齢について
「年上だったら、話を素直に聞けたのにね」と言われたのは、講演後の懇親会の場でして…。
早いもの勝ちの自由席の講演や講義で、率先して一番前に座る人もいれば、とにかく座れる限り後ろに近いところに座る人もいます。もちろん、真ん中あたりに座る人もいます。
同年代の同業者の友人に言われて気がついたことで、全部がそうというわけではないのですが、割とよく見るケースで、年配の人が、前と後ろを占めていて、若い人が、真ん中あたりを占めている、という場面に出会うことがあります。参加者の年齢を縦軸、演台からの距離を横軸にしたらUの字になるような「現象」ですね。
なんでそんな現象が起こるのか?ずっと疑問だったのですが、あるとき、後ろの方の座っていた年配の男性から講義が終わった後の懇親会で、「倉橋さんが年上だったら、話を素直に聞けたのにね」と言われたことがありまして、後で聞いたら、大手企業の役員さんとのこと。相当のプライドがおありなのでしょう。
なんとなく腑に落ちた感覚がありました。年下の講師から学ぶ…という抵抗感から後ろの方の席に座ってしまうのかな、と。
一方で、前の方に座っている人はというと、「学ぶ」という経験を通じて、前の方に座るとより緊張感を持って効率的に学べる、講師に顔を覚えてもらえば、その後にさらに学びのチャンスも増えるかも、ということが経験則として分かっている人たちなんだろうなと思います。どうせ同じ時間過ごすなら、前の方に座ったほうがおトクやで、と。
年齢を重ねて、後ろの方に座る人と、前の方に座る人に二極化するのがなんとなく面白いなと思いました。
学び方は人それぞれなので、他人にケチをつけるつもりはないですが、自分が学ぶ側の時に後ろの方に座るようになったら「年齢やプライドが学びを邪魔していないか?」と自戒しないといかんな、と思いました。同じ年を重ねるなら、より学び上手な年の重ね方をしたいなと思う、今日このごろであります。
数年後、数十年後に自分がこれを読み返して、「ああ、やばいやばい…」と思いませんように(笑)。
★まず私からあなたにこの言葉をお届けします
「どのへんに座っていますか?」
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