ソレイマニ司令官の殺害が金正恩政権への決定的警告と言えるワケ

 

どうなる?アメリカ北朝鮮関係

北朝鮮の金正恩政権も、いつか自分らが同じ運命を辿るかもしれないという恐怖感に戦々恐々としているだろう。金正恩とトランプの互いを罵る「痴戯」の段階はすでに終わった。

アメリカのエスパー国防長官は、テレビ番組で北朝鮮が核実験や大陸間弾道弾ミサイル発射の凍結を撤回する可能性に言及したことに関し「最善の方途は、朝鮮半島を非核化させる政治的な合意である。金正恩朝鮮労働党委員長および指導部に交渉の席に戻るよう促したい」と北朝鮮側に自制を求める一方で、「軍事的な観点に立てば、必要ならば今晩にでも戦う準備ができている。米国の即応体制は北朝鮮の悪行を阻止できる。仮に阻止できなかったとしても戦って勝つ自信がある」と語った。こちらは「強者の恫喝」である。

さらに、日米韓3か国の安全保障担当トップによる高官協議がこの8日にも開催される方向で調整に入った。「虎の威を借りる“張り子の虎”政権」の金正恩政権も、まさに正念場に立たされているといっても過言ではないだろう。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)

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