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筋トレのプロに聞く「私が今年新たに始めようとしていること」

ストイックに体作りに励む人たちは、年が改まるタイミングで新たなチャレンジを始めるという人が多いようです。そんな中、あまり大きな目標や変化を掲げないようにしていると語るのは、メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の桑原弘樹塾長です。桑原さんは、新年の高揚感のままに立てた目標は継続に不安があるとという考えから、無理なくできるチャレンジや変化をオススメ。自身の「小さなチャレンジ」として、グルテン半減や積極的休養に取り組むことなどをあげています。

桑原塾長が新しい年に始めること

Question

新年を迎えるにあたって、心機一転何か新しい事をやってみようと思うのですが、何かお勧めなものってありますか?トレーニングやサプリメント関連など、なんでも構いません。桑原さんが新年から始めようとするものがあれば、教えてもらえたらと思います。(36歳、男性)

桑原塾長からの回答

新年は自然と気持ちが引き締まりますし、新しい事にチャレンジする意欲も湧いてきますよね。この気持ちを利用しない手はありません。ただ、私の場合はあまり大きなチャレンジやガラッと変えてしまうような事は新年からはやらないようにしています。

例えば、コンテストに出ると決めたとして、食事の内容やトレーニングの強度などもガラッと変える場合にも、新年から始める事は避けています。1月後半くらい、もしくは2月に入ってからでしょうか。新年独特の雰囲気の中で始める事が、その雰囲気が無くなった時に継続出来るか自信がないからです。

私が新年から始めようとすることは、比較的ハードルが低くて、その後、通年続けられるようなチャレンジが多いのです。トレーニングで言えば、すべての種目の日の最後にチンニングを入れようとか、ネックマシンの負荷を1プレート重くするとか、腹筋はプローンローリングに変えるとかでしょうか。サプリメントでしたら、クレアチンローディングを始めるとか、新しいサプリメントを取り入れてみるとかといった具合です。

2020年に関してはとりあえず3月までくらいのイメージで、いったんクレアチンを止めようと思っています。いわゆるエルゴジェニック的なものを少しお休みする期間を作ってみようかと考えています。

トレーニング中のBCAAはさすがに外せませんが、とりあえずアミノ酸漬けみたいな状態はやめて、極力一般の食材を上手に活用することで血中アミノ酸濃度を維持出来たらなと思います。ナチュラス思考に少し近付けるイメージかもしれません。

そして積極的にやってみたいのは、前号でも少し触れましたグルテンフリーです。ただし、完全なグルテンフリーはストレスを伴いそうなので、グルテン半減くらいの感じで捉えています。自然とお米の活用が増えていきます。

そして、個人的に注目している「ソルガムキビ」の採用です。目下、この原料調達に動いているところですが、癖のない味だけに3ヶ月間様々なシーンで活用してみたいと思っています。具体的なメーカーなどが決まりましたら、またご参考までにお知らせしますね。

そして、グルテンフリーと合わせて少し意識を高めたいのが、食物繊維です。ソルガムキビはとりわけ食物繊維が豊富で、翌日の体調を快適に感じるのは、グルテンフリーもさることながら食物繊維のせいだと思っているからです。

時にはトレーニングオフも大切

トレーニング絡みでは、完全休養日をきちんと取れるように心掛けます。それはトレーニングを休むというだけではなく、心身共に完全にリセット出来るような環境を意識して作っていきたいのです。

実は2019年はトレーニング的には非常に順調でした。11月が終わった時点で、昨年の1年間とほぼ同回数のワークアウトが出来ていましたから。

ところが、好事魔多いとはこのことかもしれません。師走も後半に差し掛かったあたりから、それまでの疲労が一気に噴出してしまい、トレーニングを6日連続で休む羽目になってしまいました。父親の葬儀絡みでも6日は休みませんでしたから、年間300ワークアウトを始めてから初めての経験でした。

原因は疲労の蓄積ということでしたので、自己管理の弱さと言わざるを得ません。少し疲れてもビタミン注射を打ったり、グルタミンやビタミンCの量を増やしてこなせていたため、本来オフとする日まで調子にのってトレーニングをしたりしていたのです。不思議なものでそういう日のトレーニングは伸び伸び感があって、結果的に意外にも高強度になってしまいます。

今振り返ってみれば、微弱な怪我が増えていた時期でもあって、恐らく疲労が着々と蓄積をし続けていたのでしょう。今更ではありますが、休むということの重要性を新年と共に再認識させていきます。

最後に日常生活においてですが、入浴をしっかりと取り入れたいと思っています。冬は比較的湯船に浸かるという発想になりやすい事も理由のひとつですが、就寝によるリセットの力を最大限持ち上げる努力をしてみたいと考えています。

そうなると、おのずと晩ご飯の時間や中身も影響してきますから、ストレスがかからない無理のない範囲で睡眠ファーストを心掛けてみます。

個人的には出張も多いですし、とりわけ2月はタイガースのキャンプに帯同することもあって沖縄やら安芸やら、日頃とは違うライフスタイルになります。そういった環境下でどれだけ工夫が出来るのかも、試験的な意味も込めて楽しみにしているところです。

ライフスタイル全体を通しては、何事にも前のめりになりがちな姿勢を、一歩引いて俯瞰(ふかん)出来るような姿勢に変えていきます。ギリギリのモノは拾うではなく、見逃すという精神です。

数年前にも「頑張らない」というキャッチフレーズで試みましたが、結果的には1ヶ月程度で撃沈した経験があります。行動に余裕を持たせる習慣を作る事で、思考にも余裕が生まれ、きっとプラスの相乗効果が生まれてくるはずと信じて再度チャレンジをしてみます。

私の新年早々からのチャレンジは、こんな感じの小さなものばかりなのです。

image by: Shutterstock

桑原弘樹この著者の記事一覧

桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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